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話し手写真

話し手

村岡治道さん

岐阜大学 地域減災研究センター
特任准教授
(2017年10月現在)

危機管理

2017/10/2放送ラジオ第1

テーマ 防災教育とは、災いを防ぐ防災を実践できる人材育成

音声の公開は終了しました音声の公開は終了しました  

防災とは

防災という漢字2文字を確認してみます。
「災いを防ぐ」と書いて、防災と読みます。
防災とは災いを防いでこそ、成立します。
本日は、私たちが行っている活動が災いを防ぐ防災となっているのか、今一度考えたいと思います。

災害が起こる前、起こったとき、そして、起こった後

強い揺れを伴う地震が発生すると、モノの破壊は一瞬にして起こります。地震が起こった“その瞬間”にできることは、下敷きにならないように命を守る行動です。
では、地震防災はどのタイミングで取り組むと効果的でしょうか?
あらゆるモノが破壊された後の救援救助や避難所運営が防災なのでしょうか?

大雨による水害・土砂災害の場合はどうでしょうか?
被災地の皆さんは、「一気に水位が上がった」、「突然、土砂が流入してきた」とおっしゃっています。
これらの危険な現象が発生したとき、どのような防災が可能でしょうか?
巻き込まれないように逃げることが防災でしょうか?
水や土砂が流入してきた後の救援救助や瓦礫・土砂の撤去が防災なのでしょうか?

防災とは災いを防いでこそ!

災害が発生した瞬間に行う“命を守る行動”や、災害が発生した後の“救援救助や復旧・復興”は防災とは別物です。これらの取り組みを行うときには、既に災害が発生し、被害が生じているのです。
災いを防ぐには、災害が発生する前に取り組みを完了しておかなければなりません。
そして、災いが発生するときには、対策済みの状態を維持しておかなければなりません。
防災を語るなら、災いを防ぐに相応しい取り組みを、災いが発生する前に完了しておくことが不可欠です。

被災地の教訓に基づき、災いを防いでこそ“防災”

さて、家庭や地域で、あるいは学校で取り組まれている防災啓発や防災教育についても触れておきます。
これらの取り組みは、「災いを防ぐための手順と方法を理解し、実践する」ことに繋がっているでしょうか?
被災地の皆さんに心を寄せて、募金活動やボランティア活動に加わることが、皆さんご自身と家族、地域の皆さんにとっての“災いを防ぐ防災活動”に結びついているでしょうか?
特に学校関係者にお伝えしておきたいことは、
「防災教育と情操教育は別物」
ということです。
子供達が情操教育を通じて心優しい人になることと、防災教育を通じて自分と家族を守り切る“防災”を実践できる人になることが果たして同意なのでしょうか?
今一度見つめ直して欲しいと思います。

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