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話し手

村岡治道さん

岐阜大学 地域減災研究センター
特任准教授
(2017年9月現在)

風水害 危機管理

2017/9/25放送ラジオ第1

テーマ 大雨時の避難では、空振りする癖をつけよう
  ~タイミング早い避難完了を目指して~

音声の公開は終了しました音声の公開は終了しました  

台風による被害が四国にも発生しました

台風18号が四国を横断して一週間が経ちました。
被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

命を守る為に必要な情報と判断、そして行動とは?

大雨がもたらす被害から命を守るには、“はやめ”の避難が必要です。
また、洪水や浸水、土砂災害に対して安全を確保できる場所の選定も必要です。
視聴者の皆さんは、どのような方法で必要な情報を入手していらっしゃるでしょうか?
そして、避難の準備を開始する目安を決めているでしょうか?
入手した情報を参考に適切に判断しなければ、避難開始が遅れて命を危険に晒すことになりかねません。

避難失敗の原因となる”悪い癖”

皆さんは、情報を無視する癖を持っています。あるいは、明らかに危険というサイン(情報)を直接、自分の目で確認するまで、危険回避行動を先送りする癖を持っています。
ここで、横断歩道を渡る行動に例えてみましょう。
信号が赤や青信号の点滅になっているにも関わらず、危険な行動、すなわち、無理に道路の横断を行えば、命を危険に晒すことになります(念のために言っておくと、法律違反です)。赤信号という情報を無視した結果です。
大雨時の場合、気象庁や自治体、マスメディアが様々な危険情報を発信しています。しかし、これらの情報を無視すると、生命が危険に晒されます。
また、横断歩道を渡る行動と、避難場所・避難所へ避難完了する行動では、共通する“想定外”が見られます。行動を完了するために必要な所要時間と状況の変化です。あなた自身の駆け足のスピード、横断歩道や避難ルートの距離、残り時間などを考慮すれば、あるいは、残り時間内で状況が大きく変化してしまうと、横断歩道を渡る行動や避難場所・避難所へ避難する行動が完了できないことも予想されます。
このように、避難開始の判断を下す際には、行動を完了させるための所要時間や行動途中の状況の変化、例えば避難ルートの途中で浸水や崖崩れに遭遇する可能性を想定することが不可欠です。

命を守る為の“良い”癖とは

大雨がもたらす被害から命を守るには、“はやめ”の避難が必要です。
ここで『はやめ』とはスピード速くという意味ではなく、タイミング早く避難を開始して、安全な内に避難を完了させておくことを意味しています。
気象庁の予報技術は世界トップクラスと言われており、私たちは、必要な情報を入手できる状況にいます。
皆さんには避難するという決断を躊躇わずに下して欲しいと思います。そして、世界トップクラスの気象情報が外れて被害が発生せず、避難が空振りに終わった場合、「被害が無くてよかった」と喜んで欲しいと思います。
タイミング早い避難完了、そして、避難の空振りを良しと受け止める癖を付けることが大雨がもたらす被害から命を守るために不可欠な『命を守る為の癖』です。

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