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話し手

岩原廣彦さん

香川大学 危機管理先端教育研究センター 副センター長
(2017年6月現在)

風水害 危機管理・情報

2017/6/12放送ラジオ第1

テーマ マイ・タイムラインを作ろう! ~梅雨前線や台風による大雨に備える~

音声の公開は終了しました音声の公開は終了しました  

マイ・タイムライン(事前防災行動計画)とは

国の機関である国土交通省では、タイムラインを、 「災害の発生を前提に、防災関係機関が連携して災害時に発生する状況を予め想定し共有した上で、『いつ』、『誰が』、『何をするか』に着目して、防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画をいう」としています。
行政や民間などの防災関係機関が連携して行うことを目的としたものですが、マイ・タイムラインはこれの家庭版といえるものです。
FCP(Family Continuity Plan:家族継続計画)つまり、家族の生き残り計画は家族が被災することを前提に備える計画ですが、マイ・タイムラインは家族の被害を最小限にするための事前防災行動計画といえるものです。そして、マイ・タイムラインで考える災害は、地震等の予測や準備が困難な災害(「突発型災害」)ではなく、梅雨前線や台風による大雨など災害発生までの現象が長時間にわたり、事前に災害や被害の規模等が想定される水災害等の災害(「進行型災害」)を対象に考えます。

マイ・タイムラインを作る上で大切なこと

マイ・タイムラインの作り方は、FCPと同じように家族全員で話し合って決めることが大切です。
そして、マイ・タイムラインで考えるべき重要な視点は3点あります。【1】いつ、【2】誰が、【3】何をするのかを決めることです。
具体的には、家族会議で話し合う内容としては、家族構成や住んでいる地域のハザード(河川やため池の氾濫による浸水、斜面の土砂崩壊)により、どのような被害が考えられるのか、そしてその被害から逃れるためにどのような情報によって、どのタイミングで、どこに避難するのかといったものです。住んでいる場所のハザードによって、どのような情報から避難を開始するタイミングを判断するのかについてもよく考えておかなくてはなりません。現在は、色々な情報が短い時間に沢山入ってきます。その中で、自分たちにとって本当に必要な情報は何なのかを絞り込んでおくことが必要です(「情報のトリアージ」といいます)。その情報に基づき、いつのタイミングで避難を開始するのかということを決めます。避難するタイミングは、お住まいの場所のハザードや、家族構成によって家庭毎に変わります。すなわち、高齢の要配慮者や乳幼児がいる家庭では、そうでない家庭に比べて早く避難することになります。

避難する際に注意すべきこと

避難する場所も、発生する災害によって変わります。地震時の避難所、浸水時の避難所、火災時の避難所など、被災する災害によって避難する場所が異なる場合があることも知っておかなくてはなりません。そして、避難する場所が決まれば、そこまでの移動手段として、車で行くのか徒歩で行くのかを決めます。さらに、自宅から避難場所まで、土砂災害が生じそうな場所はないか、浸水する場所がないかなど避難経路の安全についても確認しておかなくてはなりません。避難所に避難する場合、多くの方が避難されて、避難所の備蓄品が不足するなどのことが生じないよう、自身が使う必要最小限のものは持参するとよいと思います。毎日飲んでいるお薬はもとより、ペットボトル(1本)や、非常食(ビスケットなど軽いもの)など簡単に持ち運べるものでよいかと思います。

大雨を対象としたマイ・タイムライン

【1】いつ
避難するタイミングと避難する判断基準(行政からの情報と自身の判断基準)
・大雨洪水警報が発表された、氾濫危険情報が発表された、土砂災害警戒情報が発表された
・雨の量が累計で100mmを越えた、河川の水位が危険水位に近づいてきた
・日が暮れる前(安全な避難行動のために)
【2】誰が(【3】何をするのかといっしょに考えます)
・お父さん、お母さんが・・・
・おじいさん、おばあさんが・・・
・子ども達が・・・
【3】何をするのか
・電気、ガスが使えないときに備え、ラジオ、懐中電灯、電池、カセットコンロ、ライター、マッチ、毛布、食料などを準備する。
 ない場合は、買い出しに行く(大雨になる前に)
・避難所に避難する(どのような方法で(車なのか徒歩か)、どのルートで、何処にいく、何を持って行く)

大切なことは、マイ・タイムラインにまとめたものが、その通りに出来るのかについての訓練も家族で行い、出来ないところがあれば、改善をしていくことです。
マイ・タイムラインの作成とFCPの作成は災害を自分のこととしてとらえる「我がこと」意識を育み、その成果は家族の生き残り計画だけで無く、災害に強いまち作りに繋がっていくと思います。

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