兼題:オリーブ


2020年6月13日(土)放送
兼題:オリーブ

 

▼入選

・オリーブの花敷き詰めて丘しづか     あみま

・分校のオリーブ咲いて閉校日        川越のしょび

・オリーブの花咲く島へ調律師        石塚彩楓

 

▼ギュッと!特選

オリーブの花ハーバーの照り返し 宮武美香

 

<解説>

「オリーブの花」は、その一花ではなく

咲き広がる光景を思わせる季語。

(例えば、「薔薇」ならばその一花を思わせますが、

「菜の花」だと広い光景を思わせるように。)

「オリーブの花」の光景から、「ハーバー」=港・船着き場の

光景に切り替わります。

「ハーバーの照り返し」は初夏のまぶしさ、この太陽が

はぐくんでくれる「オリーブの花」なのです。

「照り返し」という言葉は、南の国の海の明るい太陽を

思わせる効果を発揮します。

どこにも小豆島とは書いていませんが、太陽の豊かな恵みを

受ける小豆島のオリーブの丘と港が浮かんできました。

「オリーブ」「ハーバー」の音もさりげなく調和しています。

 

▼夏井いつきの添削「はじめの一歩!」

【添削前】

白壁とオリーブの木とランチメニュー   藤田ゆきまち

 

【添削例】白壁と花オリーブとランチの椅子

 

<解説>

「オリーブの木」だけでは季語にならない。

「花オリーブ」とした方が素敵なランチになりそう。

下五を「ランチメニュー」としても良いのですが、

同じ字余りならば「メニュー」の手元に焦点を

もってくるよりは、「ランチの椅子」としたほうが、

主役たるべき「花オリーブ」が映像として生きてきます。

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投稿時間:2020年06月13日 (土) 08時00分


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