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しまねっとマガジン 島根特集

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紙ごみ×石州和紙から生まれた”コースター”

しまねっとNEWS610 5月30日(木)放送
  • 2024年06月04日
石原

5月30日は語呂合わせで「ごみゼロの日」
この日から一週間は「ごみ減量・リサイクル推進週間」です。
ごみの問題について考えてもらおうと、県内ではいま”紙ごみ”と島根を代表する伝統工芸品”石州和紙”を組み合わせたプロジェクトが進められているんです!

出雲市内のスーパーマーケットに紙ごみの回収ボックスが!
ここに集められた紙ごみがあるものに生まれ変わります。

訪れたのは川本町にある工房

染織家の山内ゆうさん。
普段は紙布や木綿などのアート作品を制作していて県内外で個展なども開催しています。

染織家 山内ゆうさん

今回、島根を代表する伝統工芸品の
「石州和紙」「紙ごみ」が異色のコラボをしました!

左:紙ごみと間伐材などからできた糸 右:石州和紙

“石州和紙”をほどいて糸にしたものと“紙ごみや間伐材”からできた糸を一緒に織って作られたのが…

左から龍・渦・ぼたんのデザイン

こちらのコースター、紙ごみなどのリサイクル率向上を目指す団体と共同で開発し今年4月に完成。デザインは「石見神楽」をモチーフにしていて、ぼたんといった神楽の装束に使われる図柄が表現され、どれも迫力ある仕上がりに。

山内さん

今回再生紙を使った素材ということで、環境問題などに興味がある方にも石州和紙の糸・布を知っていただけるきっかけづくりになると思いました。

コースターの製作過程に密着!

このコースターはかすり織という手法で織られています。

このようにぴんと張った糸にビニールテープで結び目を作ります。

それを藍で染めると、結んでいた部分は白いまま残ります。

織っていくと…
手仕事ならではの独特な味わいの美しい模様が現れました!

山内さん

再生した素材からできた糸は今の時代や地球環境に配慮したものづくりの思いがこめられていて、私が普段使っている石州和紙による糸も歴史的な深さとか、手間や時間のかかる作業で私自身の思いもこもっている糸なので、相乗効果というかすごく思いのこもったものづくりができたと思っています。

石州和紙とごみからできた糸は
うまく合うの!?

染織家 山内ゆうさん
再生した素材を使った糸は結構ボコボコしていて、わりと切れやすく強度が弱い糸だったので製作の途中で切れて大変でしたが、どちらも素材が紙なので相性がいいと思います。

 

石原

紙なので触り心地はもっとザラザラしているのかなと思っていましたが、
紙でできたとは思えないくらいすごく軽くてサラサラしていますね!

山内さん

紙の糸は表面がツルツルしているのが特徴なんです。
これからの夏の季節に合う涼しげな感じがすると思います!

ごみ回収に協力した店の反応は??

ごみの回収に協力したスーパーの店長に完成品を見てもらいました。

店長 渕上耕一郎さん
紙ごみからまさかこんなコースターができるなんて!今日初めて見ましたがすごくよいと思いました。伝統のある神楽のよいコースターができたと思っています。やはり廃棄するのはもったいないと従業員全員言っていますので、少しでも環境に優しいことを貢献できたらと思います。

染織家 山内ゆうさん
今回思いのこもった作品づくりをすることにすごく意義ややりがいを感じたので、今度は”名刺入れ”を作ろうというお話になっています。有限な資源を大切に使って次の世代に伝えていけたらと思います。

石原

山内さんが手がけた作品は、リサイクル商品を販売するインターネットサイトや都内の食品メーカーの店舗でも購入できます。
ゴミは生活していると必ず出るものですが、色々な活用法や可能性が眠っているんだと実感しました。


 

  • 石原菜月

    NHK松江放送局キャスター

    石原菜月

    「ごみゼロの日」に合わせて、私も自分事として生活を見つめ直そうと思います!

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