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小笠原 知恵

島根ではおなじみ!法事パンと法事まんじゅう

みなさま、こんにちは。

キャスターの小笠原知恵です。

 

すっかり春めいて暖かい日が増えてきましたね。

 

3月16日のいまコレ!しまねでは

法事の時に配る「法事パンと法事まんじゅう」についてお伝えしました。

島根県ではおなじみですよね。

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この島根県だと知っている方も多いと思いますが、

全国的に見ると珍しい風習だそうです。

法事パンと法事まんじゅうについて調べました。

 

まずは法事パンからです。

松江市で大正時代からおよそ100年続く

パン屋さんに聞いてきました。

 

こちらが法事パンです。

「蓮」の袋に入っています。

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中身は、あんぱんが定番でしたが

最近はお客さんの好みに合わせて、

メロンパンやマドレーヌなども詰め合わせるそうです。

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もともとパンが配られる前には「あんこ餅」が

配られていたそうです。

ただ、餅よりもパンのほうが日持ちもしますし、

いつも作っているパンのほうがいいのではとなり、

初代のころからパンを配るようになったのではないかと

いうことです。

それが周りにも広がっていき、

「法事パン」が定着したのではないかとのことでした。

 

続いては「法事まんじゅう」です!

蓮の花が描かれています。

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なぜこのような絵が描かれているのか

県内の葬儀会社によると

「法事まんじゅうは仏壇にお供えをするので、

先祖を偲び故人に感謝するため「蓮の花」を饅頭に

書いたのではないか。」ということでした。

 

江津市の菓子店で

作っている様子も見せてもらいましたが、

食紅を使ってわずか3分ほどで書き上げていました。

熟練の技を感じました。

 

 

大きさも10センチほどの小さいものから。

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20センチを超える大きなものまでさまざまでした。

重さをはかってみるとおよそ1キロ!

切り分けて食べたり、配ったりします。

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さらに、法事ケーキも作られていましたよ!

 

取材した江津市の菓子店でお話を伺うと、

「一番初めは真っ白いお餅だったのが

お饅頭になって、ケーキにもなった」と話してくれました。

 

取材しているとどちらもお餅が関係していたことが分かりました。

 

歴史や文化に詳しい

県立古代出雲歴史博物館の学芸員の方にお話を伺いました。

「昔は甘いものが貴重だったので法事など特別な時に

「あんこ餅」が配られていた。

それが家で餅をつくのは大変なので地域によって

パンやまんじゅうに変わっていったのではないか」ということでした。

 

今回調べてみると古くから続くものを大切にしている

島根県ならではの風習を感じました

これからも続いていってほしいですね。

みなさんの周りにも、その地域ならではの食文化や風習などが

ありましたらぜひ教えてください。

 

投稿者:小笠原 知恵 | 投稿時間:18:20

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