2020年08月06日 (木)
斎 康敬
球児の夏がおわりました
斎康敬です
暑くなりましたね
新型コロナの影響濃い夏
お互い乗り切りましょう
先日ブログに書いた
高校野球の夏季大会がおわりました
私たちも初めてづくしの放送でした
観客のいないメインスタンド
つたない実況をしてしまったとき
目の前に座っているおじさんが
ものすごい勢いで振り返り
こちらになげかける視線に
心の中で謝りながら
それを糧に描写力をみがいたものでした
吹奏楽部が奏でるノリノリの音楽や
野球部員の声ラッパが響かない内野スタンド
軽快なテンポに自分の実況をのせてもらっていた時も
ありました
そうしたものがなかった この夏
しかしそんな感傷めいたものを
球児のプレーは吹き飛ばしてくれました
それぞれが持てる力を精一杯発揮した試合
熱戦が多かったのは必然だったんでしょうね
決勝戦のあとの益田東高校 大庭監督と白木主将のインタビュー
この大会に挑まざるをえなかった監督・選手の
心の内を紡ぎだしてくれた言葉の重みに
実況席で号泣していました
いつもの夏ですと私たちも
甲子園で実況を担当するアナウンサー向けの資料や
甲子園でも流れるVTR制作に追われる時期
しかし実況が終わって帰る途中
ふと今年はそれがないことに気づいたとき
「あ、先がないってこういうことなんだ」と
遅ればせながら気づかされました
この夏に挑んだ球児のみなさん
お疲れ様でした
球場の高いところから見ていたおじさんは
みなさんの姿から
多くのことを学ばせてもらいました
ありがとうございました
投稿者:斎 康敬 | 投稿時間:15:06