衣装紹介 vol.01 テーマカラー

キャラクターデザイン NHK大阪 映像デザイン&扮装チーム

ドラマの世界は“色”が大事

ドラマの世界で重要なことは、画面に映っている登場人物が誰なのか、ドラマを見ている人にすぐに分かるようにすることです。 そのためには年齢や職業など、それぞれのキャラクターにあった服装を選びながら、同時にどんな色の衣装を着てもらうようにするかがポイントになります。

登場人物ごとの“色”を印象づけることで、もし似たような服装の登場人物が並んだり、戦争などで服装の雰囲気が突然大きく変わったりしても、登場人物の特徴が“色”からすぐに感じられるようになります。

キャラクターデザイン=服装+色

キャラクターのデザイン

笑顔がステキ、まっすぐで正直、控えめなデザイン えぺっさん、根が明るい、少し鈍感、咲のお下がり

衣装制作は、登場人物ごとのキーワードを決めることから始まります。台本を読みながら、デザインチーム全員でそれぞれの登場人物の特徴を言葉にしていきます。
福ちゃんなら「まっすぐで正直」「少し鈍感」「家では調整役」といった性格のキーワードから始まり、「抑えめなデザイン」「咲のお下がり」など服装についてのキーワードまでイメージを膨らませていきます。
どんな服装がそのキャラクターらしいのか? キーワードの次は、身に着ける衣装のイメージを、時代背景も踏まえながら少しずつ具体化していきます。その過程で1人1人のテーマカラーも選び、最後にイラストを描くことで、衣装デザインの原型が完成します。

テーマカラーに“和の色”を

物語のはじまりは1930年代。そのために衣装のテーマカラーに選んだのが“和の色”でした。大正昭和初期によく使われていた配色です。グリーンだけでも「常盤色(ときわいろ)」「若竹色(わかたけいろ)」「老緑(おいみどり)」などたくさんの色があり、いまの色彩感覚とは違う色合い、色の組み合わせがありました。
当時は大阪が「大大阪」と呼ばれるほど繁栄し、人々の装いもとても色鮮やかだった時代です。当時の華やかな雰囲気を、当時の人々の色彩感覚で表現していく。現代の色彩とは違う“和の色”のこだわりながら、まんぷくの衣装は制作されています。

まんぷくの衣装

衣装撮影:2055