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高崎 「ドローン教習所」に潜入! 必要な知識・技術とは!?

  • 2023年02月28日

「ほっとぐんま630」でお伝えしている「菅原が行く、中谷が行く」。
今回の取材テーマは「ドローン」です。
去年12月の法改正で操縦士の国家資格が新たに設けられました。
2月6日に高崎市に開設された資格取得のための「ドローン」教習所に潜入してきました!                                           (前橋放送局キャスター 菅原成美/2023年2月取材)

“ドローン教習所”とは?

やってきたのは、教習所を運営する高崎市内の会社です。
教官を務める須藤広幸さんが案内してくれました。

もともと、ドローンの企画開発などを手がけている会社ということで、自社製品をはじめ、さまざまな形状のドローンがずらり!

ドローンは物流や農業の人手不足解消、防災や鳥獣対策まで、いま幅広い分野での活用が期待されています。

その教習内容とは?

国家資格取得のための教習内容とは、どんなものなのか?学科の教室で教科書を見せてもらうと…。

「難しい‥Y軸とか数学的なところもあるんですね」

学科では、滑空距離の計算問題からドローンに関する法律、それに運航上のリスク評価の考え方まで安全な操縦に必要な知識が求められます。
去年12月の法改正で、新たに設けられた操縦士の国家資格。車と違い、ドローンの場合、必ずしも免許がなくては飛ばせないという訳ではありません。

なぜ資格の取得を?

では、何のために資格を取るのか?大きく変わるのは、「レベル4」という高度な飛行の解禁です。
国家資格を取ることで、市街地など人がいる上空でも、目視できない範囲も含めてドローンを飛行できるようになります。

より高度な飛行のためには、正確な操縦技術が不可欠!ということで、続いてやってきたのは、実技の演習場です。
自動車教習所といえば、S字カーブやクランクなどの課題がおなじみですが、ドローンの場合は…?

須藤広幸さん

「全部で3種類。
『スクエア飛行』『8の字飛行』、それと『緊急着陸』があります」

ドローンの飛行を体験

決められた高度や経路で、安全かつ正確に操縦する技術が求められます。
須藤さん指導のもと、私も長方形を描くように飛行する「スクエア飛行」を体験させてもらいました。

須藤広幸さん

「安全確認!右よし!左よし!後方よし!上空よし!前方よし!足元よし!
それでは離陸してください」

初フライトは意外にも順調と、思いきや…。

須藤広幸さん

「ひょっとすると今、減点区域に入っているかな?大丈夫かな?」

経路から外れないよう四苦八苦しつつ、なんとか無事に着陸できました。

「緊張しました。どこの上に飛ばしているのか、しっかり認識しながら飛行技術を習熟しないといけないと、しみじみと実感しました」

須藤広幸さん

「自分で飛行物を空に飛ばしたいという夢がある人もいると思います。ドローンは、それが簡単にできます、逆に簡単にできるからこそ、安全を再認識してほしいと思います

物流やインフラ施設の点検など本格活用が見込まれるドローン。高度な飛行が可能になる分、資格取得者には、安全に飛行するための知識と技術が求めらていました。

  • 菅原成美

    前橋放送局キャスター

    菅原成美

    2019年からキャスター。夕方のニュース番組「ほっとぐんま630」の担当3年目に突入。群馬の「気になる!」を体当たりで取材中

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