高崎から埼玉県上里町へ 阿部千明が神流川橋渡ってふるさとへ
- 2023年02月03日

群馬県と、境を接するお隣の県の魅力を発掘する「ぐんまわり」。今回は、私、阿部千明が、ふるさとを旅してきました。
そこは群馬県との境にある埼玉県上里町。
去年12月に国道17号線に新しい橋が開通し、上里町まで快適にドライブできるようになったんです。高崎市新町をスタートして、ふるさとへと向かいました。
(前橋放送局リポーター 阿部千明/2023年1月取材)
上里町へつながる橋を歩くと・・・
高崎市新町と私のふるさと埼玉県上里町を結ぶ、国道17号線の神流川橋です。

新しいこの橋、歩道の道幅が広くなって、だいぶ歩きやすくなりました。

古い橋の老朽化に伴い、2013年から新しい橋の建設工事が行われ、12月3日に開通しました。

高崎市新町にお住まいの長浜悟さんです。毎日のように橋の周りをウォーキングしているという長浜さんに、案内をお願いしていたんです。
長浜悟さん
「古い橋のたもとのところに、灯篭みたいなものが、見えますよね。あれが江戸時代に、旅人のために一晩中明かりが灯っていた常夜灯のレプリカなんですけれどもね」
「常夜灯」はなぜ、そこに

常夜灯は江戸時代、中山道を行き来する人たちの道しるべとして、上州と武蔵国の境を流れる神流川の 両岸に置かれていました。
古い神流川橋にあるレプリカは、その歴史を今に伝えようと作られたものです。

長浜悟さん
「昔は歩いて江戸の方から帰ってきたわけですからね、中山道を。いろんな宿場町を通りながら、そこの常夜灯を見つけたときは、本当に安心したと思いますね」

常夜灯のレプリカは、新しい橋の開通に伴って、別の場所に移される予定だということです。

「こんな立派な歩道というか、自転車も通れるところができましたからね。(県境を越えて)どんどん交流してもらいたいですよね」
ふるさと・上里町でご一緒したのは?

橋を渡って、埼玉県上里町にやって来ました。

町のマスコットキャラクター「こむぎっち」と一緒にお散歩したいと思います。




懐かしの味「つみっこ」
上里町には群馬県とよく似た食文化もあるんです。早速行ってみました。

町内では有名な老舗の食堂です。

上里町の郷土料理と言えば「つみっこ」。

すいとんを野菜や肉と一緒に煮込んだ料理で、私も小さいころからよく家で食べていました。

小麦を練って作った生地を、つみとるようにちぎって鍋に入れるところからその名が付いたと言われています。

もちもちで、野菜やお肉がしみ込んだだしに「つみっこ」がよくしみていて、とてもおいしかったです!

かつては養蚕が盛んだった上里町。生地を伸ばしたり、切ったりせずに作れる「つみっこ」は、休みなく働く農家の人たちのおなかを満たしてきました。

群馬にも、「つみっこ」のようなすいとん料理があります。群馬では「つめりっこ」、「ねじっこ」、「とっちゃなげ汁」などいろいろな呼び方があるそうです。

食堂店主 相川充さん
「“上里町は小麦”と盛んに宣伝してます。上里町のブランドというか、少しでも町のためにPRできればと思っています」

群馬と埼玉 もっと交流しよう
私も小さいころから、神流川を越えて、頻繁に埼玉と群馬を行き来してきました。地元・上里町を訪ねて、群馬とのつながりの深さを実感したと同時に、新しい橋の開通を機に、群馬と埼玉との交流がもっと盛んになるといいなと感じました。

20年近く上里町に暮らしましたが、改めて感じたのは群馬との距離の近さです。天気のいい日には赤城山が見渡せますし、文化も似ているんですよね。
「このはなパーク」など、おでかけにぴったりな施設もできて、どんどん魅力的な町に進化していると感じました。
新しい神流川橋を渡って、私のふるさと上里町にどうぞおでかけください!
