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前橋ブックフェス発案 糸井重里さんに聞く「本が人をつなぐ」

  • 2022年10月18日

10月29日(土)30日(日)、前橋市の商店街で、本をテーマにしたイベント「前橋ブックフェス」が初めて開催されます。発案者で前橋市出身のコピーライター、糸井重里さん(73)が、その狙いや、ふるさと前橋への思いを語ってくれました。

(前橋放送局アナウンサー 川崎寛司 /2022年10月取材)

前橋ブックフェスとは ~読んだ本を持ち寄ろう~

ーーー前橋ブックフェスとは、どんなイベントなんですか?

家にある読んでおもしろかったんだけど、また読むか分からない本が、話を聞くと、みなさんの家でいっぱいになっています。自分もそうです。それらを持ち寄って、ほしい人がもらえるような集まりができないかなと思ったんです。でも、単に古本市ではなく、「これおもしろいよ」「俺も読んだんだよ」という話ができて、本を交換できたり、読んだことのない人がもらって帰れたりする自由な市みたいなものが、前橋でやれるんじゃないかと思って企画しました。

ーーーどんなシステムなんですか。

「お金のやり取りなしに、本をあげたい人とほしい人が会う」という集まりです。できるかどうか、やったことがないんで、まだ分からないですけどね。

【前橋ブックフェスの仕組み】

本のやりとりをするには、参加パスポートの購入(1000円)が必要です。お申込みは以下のサイトから。
https://maebashibookfes-joinpassport.peatix.com/
https://www.maebashibookfes.jp/post-134/
※NHKのサイトを離れます 

本は不思議なもの だからこそ会話が生まれる

ーーー本に着目したきっかけ理由は何ですか?

本とは不思議なもので、物であって物でないところがある。何かある種の“思い”とか、“魂”とか、“考え”がこもってるっていうか…。本がとても貴重だった時代の“心”みたいなものが、いまも残ってると思うんですよね。だから、話しだしたらいくらでも本について話ができるし、知らない人どうしが、「あれ読んだ?」「あれは良かった」っていうだけで心が通じ合ったりもするし、不思議さがあると思うんです。

歌や音楽が不思議なのと同じように、本だって不思議だなっていう思いが、前々からありまして、それをネタにしてみんなが集まれる、人と人とがひとつの場所に集まれるんじゃないかなと思った。それをフェスという形でやれるんじゃないか、そんなきっかけですね。

ーーーたしかに、本って良いものだと分かっていても、家の中で眠ってる本って、私もそうですけれどたくさんありますもんね。

この本は2度3度読むぞって決意したところまでは本当だと思うんですけど、本当に、2度3度読む本ってそんなにはないわけで、資料として側にあった方がいいかなぐらいのものがどんどんたまっていくわけですよね。それは誰かにとってみれば初めての本なので。そこを血の巡りが良くなるようにしたら、おもしろいなというのが大元にありますね。

ーーーみんなで、中央通り商店街や弁天通り商店街に本を持ち寄って、本を手に取った人どうしに、会話やつながりが生まれることを期待しているんですね。

そうですね。ですから、どう始まるかも何も分からないですけど、みんながずっと遠慮し合っていたら何も始まらない。でも誰かが、「あ、これ読んだ」ってひとこと言うだけで「何?」って思うじゃないですか。そこからいろいろなことが始まっていくはず。ボランティアの人たちも、そういう最初のひとことを発したり、あるいは、誰かが考えているときに「手伝いましょうか」っていう、そういう役の友達代わりみたいなボランティアに、僕らは一緒にその場所で動いてもらいたいなと思ってるんですね。 

ーーー本を出展する人たちも、いま募集してるのですか?

出展する人たちは、ある区画にたくさん持ってきて、そこでやり取りをしたいなという人たち。その他に、(本を)送ってくれるだけの人がいる。その人たちは誰かが代わりに店番を…。店といってもお金が動かないから店ではないですが…。果たして、やったことないからどうなるのか分からないですけど、大袈裟に言えば、性善説で物事が動いていく場ができないかなと。それが前橋でできたら良いかなと思って。

ーーー性善説?

つまり、奪い合いになったり、本をたくさん持っていってどこかで売っちゃう人がいるかもしれないですけど、いた時に「それはしないほうが良いんじゃないかな」と、みんなが暗黙のうちに言えるような。「ほかの人も喜ぶようにしようよ」と、お互いを尊重し合い、思い合うような。本を真ん中に置いたら、それが成り立つんじゃないかなという気持ちがありますね。

 “人生の1冊” ~吉本隆明×糸井重里『悪人正機』~

ーーー糸井さんにとって、人生の中の思い出の1冊は何ですか。

本に対する強いこだわりを、僕、1回解き放してみたかったんですよね。ですから、これだけはどこに行くときも、肌身離さず持つ本とか、誰にも渡さない本とか、本を大きな宝物みたいに思い過ぎていることで、古典芸能を国立劇場でやりますみたいになっちゃうのと同じように、人々の普段の暮らしから離れちゃうのはどうかなと思っていて。

ですから、僕としては、誰かが「ほしい」と言ったら、「あ、読んでくれるんだったらあげるよ」って言えるような良い本とのつきあい方を、このフェスを考えることで始めた。だから、僕には、「これだけは」っていう本はないと、本当は答えたかったんです。だけど、自分が何度も買って、人にあげたりしている本が1冊あるんですよ。それが、「悪人正機(あくにんしょうき)」。論評家で詩人の吉本隆明さんに、自分がインタビューして作った本です。自分の本なので変なんですけど、実際になくなったことは1回もないですし、何冊も何冊も買いなおしてる。ときには、社内のみんな用に全部買って、吉本さんがご存命の時に、吉本さんにサインしてもらって、それを配ったこともあります。

ーーーどんな思い出があるんですか?

まずは、取材するのに、吉本さんのところに足繁く通ったところから始まりました。雑誌の連載があって、それが単行本になって文庫本になったんですけど、普通の人が聞きたいような当たり前のことを、どんなふうに聞いて、どんな答えが返ってくるのかなというのが楽しみで楽しみでしょうがなかった。作っている時に「そういうことか」と思ったことが、あとになると、もっとすごかったってことが分かるんですね。

ですから、書いたのは20年前ぐらい前なんだけど、いまも読みますね。そんな本はやっぱりふたつとないので…。当時、自分で分かったつもりで、分かるように書いたんですけど、吉本さんが持ってる大きな包容力っていうか、“本質のところにつかまってて動かないみたいな感じ”があって、いまでも、困ったときには読みたいくらいの本です。

ーーー糸井さんの人生に大きく影響を与えた本といっていいですか?

吉本さんという人が与えた影響はとても大きいと思いますけど、その吉本さんという人の考えだとか、生きてきたことの索引みたいな、目次みたいな役割をしてくれる本になったんじゃないかなと思います。 

本は人生の“道具”

ーーー本は、糸井さんの人生にどんな影響を与えていると思いますか?

大げさに取られたくはないんですけど、やっぱり人に会うということが一番だと思ってるので、本は、人に会う次にありがたいものだと思ってますね。ですから「本当に大事だなと思った人とつまらない話しかしなかった」ということもあると思います。たとえば、小学校時代の友達とは、大したことを話した覚えは絶対ないわけで。でも、そっちのほうが、偉い人が言う偉いことを聞きかじったことよりも、何か大事なことのような気がするんですよ。だから、本で出会った人というのは、本の中だけのままだと2番目なんですよ。

ーーー本は、糸井さんにとってどんな存在なんですか?

いくつか種類があるんだけど、1つは、おとなになってから素晴らしい道具を与えられるという機会が、本にはたくさんある。生きていくためだとか、人とつきあったり、物を考えたりするためのツールだと思うんですよね。それがいっぱい入ってますよね。ですから、道具だから使って、もういらないってこともあるかもしれないし、また、取り出してきて、これまた使えるなということがあるかもしれないし。理論とか方法とかという、全部道具だと思う。その本に会わなかったら、それを知ってる人もいなかったかもしれないので。その意味では、本当に具体的に助けられてる道具としての意味が、ひとつはとても大きいと思います。

それから、自分一人が生きていく時に、出会えない環境とか考えとかってありますよね。自分一人の経験は限られてますから、そこのところを、リアルの経験とは違うのかもしれないけど、ガーンと広げてくれるもの。火星で暮らしてる話を読んだら、その分だけ頭の中がどこか火星まで届いているわけで。嘘なんだけど届いちゃんですね。そういう、人が必要なことだけじゃなく、生きているということを広げてくれる、すごい、すごい先輩方ですよね。

紙の本の良さ ~手渡しができ、出会いが生まれる~

ーーー私は最近、電子書籍を読むようになりました。便利でスマホですぐ読めるからなんですが、手に取って読む紙の本の良さはどう感じていますか。

良さはやっぱりありますね。実際に、僕も電子書籍で読んでいる本はいっぱいあるんですけど、電子書籍を人にプレゼントするっていうのは、なかなかないんですよね。同じ物を買ってあげるってことはあるかもしれないけど。でも、いまはなるべく紙で買って、ブックフェスに出そうと思っている。それが、何かすごいことだなと思うようになってきた。手に取った人が息子にあげたり。それをお母さんが読んだりとか。

そういうことができるのは紙の本ならでは。もうひとつは、よく発売前の本をゲラで読むことがあります。ゲラは、内容そのものが綴じてある訳ですけど、その時は、そんなに感じなかったものが、製本されてページをめくっていくと、ずっと良いんですよ。これを最近も感じて、内容だけが本じゃないということを、みんながもっと面白がってくれたらいいなと思いますね。

ーーー手渡しできる良さや、つながるところが、いまの時代に必要なエッセンスなのかなと感じますが、いかがですか?

そうですね。リモートで仕事する経験をみんなしましたけど、リモートではできなかった何かに、リモートをしたことで気付いたんですよね。やっぱり、会って話そうよと。同じようなことが本の世界でも、何かもう1回、みんなの心の中にかき立てられているんじゃないかなと思いますね。

ーーー本が手渡されていく過程で、前橋のまちに何が生み出されていくといいなと感じますか?

会うことかな。おそらく、いろいろな地域の人がわざわざ前橋に来るんですね。観光地でもないし、何かを見に来るということでもなく。結局、人と本に会いに来るわけですよね。迎え入れる側の前橋の人たちも、そういう人たちがいっぺんに来てくれるというのに初めて出会うんだと思うんですけど、そこでやり取りすることが、とっても面白いことになる気がするんですよ。

群馬県が魅力度ランキングで、いつも下にいるじゃないですか。それって、どうでもいいと思うんですよね。下の方に入る県にみんなが来てくれる。それを1回経験したら、13番目なんだか、24番目なんだかみたいなことは、どうでもよくなると思うんですよ。それで、会うことの面白さが、みんなに残ってくれたらそれは最高ですね。それは、電子書籍ではできないですよね。

ふるさと前橋への思い ~昔と今~

いまの中央通り商店街

ーーーちょっと話を広げて、前橋市の商店街や前橋市の話をしていきたいんですが、今回、前橋ブックフェスの実行委員長が、前橋市の山本龍市長、エグゼクティブディレクターが大手眼鏡メーカーJINSの前橋市出身の田中仁社長。そして、糸井さんが発案ということで、これは2016年頃から行っている前橋市の活性化の取り組みの一環と見ていいんですか?

そうですね。それが重なったってことですね。前からやりたかったんだよという人どうし、前からやりたかったってことが交差して、お互いにちょうどよかったねという感じで、僕も「めぶく(前橋活性化プロジェクトのキーワード)」プロジェクトのプロセスを横から見てたんで、やればできるなと思って発案した。東京で仕事していて、「前橋でこんな活動をやりました」という報告は勇気が出るんですよ。全国の皆さんにもきっと「何だ!そういうことって、そんなふうにやっていけばできるんだ」というのが伝わるといいなと思って。本当に良いぶつかり合いだったと思いますね。

ーーー糸井さんは最近は、ふるさと前橋は戻っていらっしゃいますか?

このブックフェスがきっかけで戻ることが増えましたね。 

ーーー会場の中央通り商店街や弁天通り商店街などはどうご覧になってますか。

「かつては本当に人がものすごく多くて、すごい賑わいだったんだよ」という思い出話の場所だったんですけど、いまは、ここに人が集まるんだってことがありえるんだっていう…。あの場所から始まることがあるんだってことを、お互いに試してみようっていう何か開発室に入っていくみたいな気持ちです。

昭和37年の中央通り商店街   撮影:平山利男さん

ーーー糸井さんが前橋市にお住まいだったころの商店街は、どんな雰囲気だったんですか?

前橋には、住宅地や農地などがあって、そんなに別に大きいまちではなく、ごく普通に地方都市だったんですけど、「まちに行こう」っていう言葉があった。商店街に行くとき、「まちに行こう」って、皆が言ってた。つまり、「賑わいの中に出かけていく」ということ。いまは、逆に、ちょっと離れた駐車場のスペースがあるところのほうが賑やかですよね。逆転しちゃった。昔はあそこが、出かける場所だったんだよというのは、思い出の中にくっきりとあります。

ーーーいまは、郊外にショッピングモールがたくさんできて、中心部が空洞化しています。

それは、きっと、日本中どこの都市でも似たようなことがあるわけで、前橋がひっくり返すようなことをいまやってますから、それはみんなが面白いなって思うんじゃないかな。でも、恐ろしいことを考えているなーと思う。

“初めて” “分からないもの”に挑戦する怖さとおもしろさ

ーーー恐ろしい?

怖いですよ。やっぱり。(初めは)あんなふうに言ってたけど、(終わってみれば)こんなもんだったねっていう、冷たい目で見れば、マイナスのポイントは山ほどあると思うんですよ。「ここが良かった」って、芽が出た段階を喜べる人たちにとっては、「こんなことも始まった」「あんなこともできるんだ」「次はこんな風にしたい」と思うんですけど、「木が育って果樹がほしい」と思うだけの人にとっては、「何にもなかった」と言うかもしれない。そこの視線のチェンジも是非したいですよね。両方、僕にはやっぱり気になることですから。無責任に考えたら「どんな、おいしいものがとれたの?」「果実はあったの?」って聞きたくなる自分もいますし、同時に「何の芽が出たの?」って、じっと見たくなる自分もいますし、両方の自分が、怖い、楽しみ、怖い、楽しみというそんな感じですね。

ーーーでも、やってみないと分からないっていうところはありますもんね。何事も。

ルールを一生懸命作って、最高に良いルールが出来て始めようと思った時にはもう10年ぐらいかかっているじゃないですか。だからルールを出来る限りなくして、とにかくスタートしてみようよと考えたのが、今回の怖さと楽しみのすごく大きなポイントだと思いますね。それだけで人が来るのかと思ったり。それから、迎え入れる側も「何やってんだか」って思うかもしれない。また、元々、前橋が持っていた文化が露わになってしまうイベントでもある。「この町は誰も本を読んでないですよ」っていう町だったかもしれないし。それはないと思いますけど。でも、お互いに裸が見えちゃうんじゃないでしょうかね。来る人も迎える人もね。

ーーーそんな中でも、チャレンジしようという心意気や原動力はどこから出てくるんですか?

ある程度、見えて、分かることって、やっぱり面白くないんですよね。

ーーーあらかじめ先が分かっている、未来が予測できるということですか?

うん。今の時代、そんなことばっかり、みんなしてるんで。売れるかどうか、根拠のあるもののだけを売ろうとか、失敗しないものを作ろうとか。でもやっぱり、面白いことって分からないことなんで。みんながスポーツの試合を見るのは、どうなるだろうという要素があったり、初めて見るものが見られるんじゃないかっていう楽しみがあるからで。その意味では、面白いんでしょうね。

ーーー日々の忙しいお仕事に加えて活動する大変さがあるのではないですか?

このイベントをしなければ、日常の忙しい人間に戻るんですよ。元々の忙しさ、大変さに、これが加わっているわけですから、それはやっぱり「決意」ぐらいではもたないですよね。賛同してくれる人の動きだとかも含めてのうねりが出来ていくわけですから。逃げ出す訳にはいかないよって分かってからは、ずっともう、具体的に大変ですよね。

ーーー決意ぐらいではすまないということは、“断固たる決意”ぐらい? 

決意ぐらいじゃすまないってことは、具体的な動きと、それから力ですよね。単純にお金だってかかるに決まってるわけですし、だから、クラウドファンディングをしましたし。クラウドファンディングでも足りないぐらいの予算がかかりますから、どうするんだっていう問題もありますし。

ギャランティーは誰が出すんだとか、どういうふうにそういう人たちを呼ぶのかも全部、プランの中には組み込んでありますから。離れた駐車場を作ったら、そこの送迎はどうするんだとか。全部が具体的に問われてることなんで、一生懸命やりますではすまない。ですから、そういうことも含めて大変なことですよね。やっぱりね。

ーーーでも、「分からないことこそ面白い」というところに突っ込んでいっているんですね。

前橋の若いリーダーたちとか、色々やってくれている人たちが、すごい勉強すると思うんですよ。「こう思っていたけど、こういうものなのか」「ここまで考えが至ってなかった」「やっぱりこれやっといて良かった」とか、何億出しても買えない勉強が出来るんで、その意味では大変な稼ぎをやってるとも言えますね。

前橋を“挑戦していく町”に

ーーーそんな挑戦をする上で、前橋がどんな町になっていけばいいと感じますか?

先に何かやって、みんなが見てるっていうのが一番いいな。先に何かやってほしいんです。色々、出方を見ながら色んな地方都市がやっているとすれば、「あれ、まだ分かんない段階であいつら始めちゃったね」「だから、あんなこと分かったんだね」とか。もうブックフェスがまさしくそうですけど、何か自己犠牲を含む先走りをやるのが、関東の人たちの特徴なので、そこを生かして、ちょっとシンコペーション気味に前のりでやっていく、そういう町になってほしいです。

ーーー結果は分からないけど、挑戦していく町。

他に着いていく町という方法もあると思うんですね。面白いことって。でも先に走る町がないと着いていくことも出来ないので。それは前橋にとっても向いていることのような気がします。

群馬県の皆さんへ 

ーーー最後に、前橋市民や群馬県民の皆さんにメッセージを書いていただけますか?

色んな人にいっぱい会おう。

ーーーその心は?

そういう場所を作りますから、閉じないで、開いて。とにかく自分から会いに行こうっていう、そういう機会をここで作ってほしいなと思います。

ーーーこの2、3年、コロナで閉じる生活が続いてきましたが、それも含めてですか?

割と恥ずかしがりなんですよ。みんな。人って。そこをごくっと唾を飲んで会いに行くぐらいのつもりで。お互いに。自分から会いに行けば、向こうも恥ずかしがりなんで、心を開いてもらえると思うので、「ようこそ」って言うことで「はい、ありがとう」って言えるんで、先に「ようこそ」っていう気分を、何か、この街全体が持てるといいなと思います。

ーーーそうすると前橋の町は変わっていきますか?

変わっていくと思いますね。どっくんどっくん動くんじゃないですか。

ーーーどうもありがとうございました。

  • 川崎寛司

    前橋放送局アナウンサー

    川崎寛司

    2003年入局。出身は朝ドラ「舞いあがれ!」の舞台、長崎五島。趣味はバレーとゴルフ。群馬の『いいカンジ』を発信していきます。

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