群馬 高校野球開幕へ 前橋育英と健大高崎 エース2人に注目
- 2022年07月08日

夏の全国高校野球群馬大会の開幕(9日)を前にした注目チームの紹介。
今回は、前橋育英高校と高崎健康福祉大高崎です。
去年までの5大会のうち4回決勝で対戦し、いずれも前橋育英が勝利。ことしは両チームでエースナンバーをつける2人に注目です。
(前橋放送局記者 山枡慧/2022年7月取材)
前橋育英 6大会連続甲子園へ
前橋育英は、5大会連続で夏の甲子園出場。

ことし春の県大会でも優勝しました。

「王者」の風格さえ漂いますが、勝負の夏へ、緩みはありません。

前橋育英高校 荒井直樹監督
「春はエラーが多かった。うちはどちらかというと守りのチームなので、その辺をもう1回、強化したい。ピッチャーが課題になっていた」
“6連覇”にこだわる エースの自覚

そのピッチャーの柱がエースナンバーを背負う3年生の生方碧莞投手です。

自信があったコントロールに加え、球速も春から3キロほどアップして、140キロを超えました。

背景には地道なトレーニングがあります。

特に体の中心、体幹を徹底的に鍛えてきました。

そして何より大切なのがピンチを切り抜けるための「心」。

いつでも平常心で、笑顔で臨むことを意識しています。

「笑顔でどんなときも乗り越えるということで、投球の時もそうですけど、ずっと自分の目標で掲げているというのはあります」

「この夏は最高の笑顔を見せてくれそうですか?」

「大丈夫です!」

前橋育英高校 生方碧莞投手
「6連覇(大会連続出場)ということを達成しなければならないというか、そこは意識していかなければいけないところだと思う。6連覇に、こだわりを持ってやっていきたいと思います」
健大高崎 7年ぶり頂点へ
この前橋育英に、どう立ち向かうのか。

健大高崎はここ数年、その厚い壁に跳ね返されてきました。

健大高崎 青栁博文監督
「勝ちたい気持ちは本当にありますけれども、1日でも長く、3年生と野球が出来ればと思っている。ピッチャーを中心にしっかり守っていくというチームだと思っています」
投げられない日々こえてエースに
健大高崎の特徴も投手陣。

監督から「3本柱」と期待される左右のタイプが異なる3人のピッチャーがいます。

このうちエースナンバーを勝ち取ったのは3年生の芹沢一晃投手です。

サイドスローから両サイドに投げ分ける6種類の変化球が持ち味です。

ちょうど1年前、ひじを疲労骨折した芹沢投手。マウンドに上がれず、もどかしい日々が続きました。

「自分が投げたいという気持ちはずっと持っていたんですけど、自分が入ってチームが勝てるようにしたいと思っていました」
それでも、ひじへの負担が少ない投げ方にたどりつき、背番号「1」をつかみとりました。

7年ぶりの頂点へ、エースとしての自覚は十分です。

健大高崎 芹沢一晃投手
「(背番号)1番の重みというのは感じましたし、自分がダメだったら負けるという強い気持ちを持って、しっかり重圧を感じながら投げたい。絶対に勝って甲子園に行って優勝したい」
両チームの初戦は?
両チームは、7月15日、大会5日目の2回戦から登場。
第1シードの前橋育英は、高崎東高校と渋川高校の勝者と、第2シードの健大高崎は、勢多農林高校と東京農大二高の勝者と、それぞれ対戦します。