高崎 白いカラスを追って 野鳥の会も驚く“全身白いは珍しい”
- 2022年07月05日

“すきです ぐんま”に寄せられた写真には「白い鳥」が写っていました。
ハトかと思ったら、それは「白いカラス」とのこと。
ホントにいるの?うーん、気になる…。
「中谷が行く」で「行く」しかない。足は自然と情報が寄せられた高崎市に向かっていました。
(前橋放送局キャスター 中谷実夏/2022年6月取材)
発見!白いカラス

現場に向かうと、出会ったのは小学生たち。声をかけてみました。

「この辺で、白いカラス見たことありますか?」

「見ました!」

「めちゃくちゃ、かわいかったです」
「行きましょう!」と声をかけてくれた子どもたち。地域では有名だったようです。

歩くことおよそ5分。近くの水田に行くと…。

白い鳥を発見しました!

大きさとくちばし、まさにカラスでした。
縁起がいい!?
この白いカラス、いつごろからいるのでしょうか。

写真を送って下さった方に話しを聞きに行きました。
いつから見ているのか、聞いてみると・・・。

「たしか5月の20日か、21日か・・・」
1か月くらい前に突然現れたとのことでした。

写真を送ってくれた 岡田基さん
「カラスが白いのは聞いたことがないし、見るなんて初めてだからね。最初に見た時は間違いなく“ハト”だと思ってたんです。黒と違って“縁起がいい”とよく言うけど、カラスの白っていうのは本当に珍しいことだから、どういうことが起きるかわからないね。暑くなったのもこの(カラス)のせいかな…」
確率 “数パーセント”

でも、この白い鳥、本当にカラスなんでしょうか。鳥に詳しい人に聞いてみました。
日本野鳥の会 群馬 浅川千佳夫 代表
「いるんですよね、見ているんですから。ただ、ここまで白いのは見たことがないです。全体が白いというのは確率的にはかなり低いです。(専門書では)数パーセントという数字が出るところがあります」
この白いカラス、実はことし生まれたようです。

日本野鳥の会 群馬 浅川千佳夫 代表
「見た感じだと口を開けたときに口の中が赤かったんです。赤いのはその年に産まれた幼鳥なんですね。おそらくこの近くで、ことし巣立ったのかなと思われますね」

そっと見守ろう
とても珍しい白いカラス、簡単には見つからないのかなと思っていましたが、すぐに見つかり、とてもうれしかったですし、白いので顔もはっきりと見えてかわいらしかったです。

お話をうかがった日本野鳥の会群馬の浅川さんは「この白いカラスはことし産まれた幼鳥だと思うので成長を見届けていきたいです。見かけた時は、うれしくなってしまうと思うのですが、刺激せず、遠くからそっと見守ってあげてください」と話していました。
