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群馬 自動販売機はコロナで今 本格ケーキに絶品チャーシューも

  • 2022年06月14日

「ほっとぐんま630」でお伝えしている「菅原が行く」、「中谷が行く」。今回は、菅原が最近、街なかやお店の前で増えているユニークな自動販売機を取材してきました。

(前橋放送局キャスター 菅原成美/2022年6月取材)

飲み物・・・アイス・・・だけじゃない!

まず向かったのは、太田市内のショッピングセンター。こちらには…。

太田市内のさまざまな店の焼き菓子やドレッシング。

お隣には、本拠地が太田市にある群馬クレインサンダーズのグッズが売られていました。

こうしたユニークな自動販売機。設置や販売を行う企業に取材したところ、コロナ禍を背景に「対面せずに売り買いできる」ことなどを理由に、注文が増えているといいます。

利用客
「並ばないしね、手軽にね、なんか買えるじゃないですか」

遜色ない“本格ケーキ”

次は同じ太田市内にあった自動販売機。

なんと、ケーキの詰め合わせでした。
自動販売機でケーキが買えちゃうんですか!それは気になる!

ということで、早速、購入しました。見た目は、何らケーキ屋さんのケーキと遜色ありません。

「自動販売機で買った」って、信じてもらえないんだろうな~。

それもそのはず。こちらのケーキを販売しているのはすぐ隣の菓子店です。

自動販売機のケーキもパティシエがしっかり、毎日、作っているんです。なぜ、自動販売機を導入したのでしょうか?

岩崎智行 社長
「繁忙期になると、お店は入り口まで行列になっちゃうんですよ。お客さんを待たせてしまうので、気軽にケーキや焼き菓子を買えるように、店の外に自販機を置こうと思いました。仕事帰りや朝早い必要な時に買えるということで喜んでもらっています」

2年ほど前に販売機を置くと狙いは的中。ことし2月からは冷凍商品に対応した販売機をもう1台置きました。

岩崎智行 社長
「これから台数を、まだ2台、3台、4台と増やす計画をしています。今、人手不足もあって、なかなか店員が集まらない面もあるので、非対面とか非接触で買える自動販売機はこれからニーズがあると思っています」

新しさはないけど、集まる

自動販売機に新たな商機を見いだした店がある一方で、藤岡市内のレトロな外観の店では・・・。

ありました、ありました、ハンバーガー!

トーストサンド!

そして、天ぷらうどんと、チャーシュー麺の自動販売機!

ハンバーガー、当然、食べます

私、はじめて見ました。今では珍しい「昔懐かし」の販売機が並ぶ店。
その珍しさや、ここ最近の「レトロブーム」もあって、なんと、遠くは九州や東北から足を運ぶ人もいるんだそうです。

年季の入った機械ゆえに、商品が引っかかってしまいなかなか出てこなかったり、つゆの量がまちまちだったりなんてことも…でもそんなところも、また“いとおしい”!

利用客
「昔、若いころ、こういうところで食べたなって」

“チャーシュウ” おいしいよ

「絶品自家製チャーシュー」

こっちに「チャーシュウ(原文ママ)がおいしいよ」って書いてあります。
これは気になりますよね、食べなきゃ!

ボタンを押して待つこと25秒。

あ、熱っついな!

スープがなみなみ入ったチャーシュー麺ができあがりです。
果たしてその味は?

ジューシーで肉厚でした!

憩いの場を守る

45年ほど前から店を営む木村さんご夫妻です。
長く食堂を経営していましたが、夫の清さんが体調を崩したのをきっかけに閉店。

ただ「常連客の憩いの場を守りたい」と自動販売機のコーナーを残して営業を続けています。

おすすめのチャーシューは今も2人の「お手製」です。

夫・木村清さん
「続けないとね、申し訳ないからね」

妻・木村ふじ子さん
「機械が頑張っているから頑張っているんです。もう本当に、最後まで面倒を見てあげたいなって。家族みたいなもんですよね」

コロナ禍をきっかけに広がりを見せる自動販売機。そこには新たな商機を見いだす人や、長年愛された場所を守る人たちの思いが込められていました。

  • 菅原成美

    前橋放送局キャスター

    菅原成美

    2019年からキャスター。夕方のニュース番組「ほっとぐんま630」の担当3年目に突入。群馬の「気になる!」を体当たりで取材中

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