みなかみ町 谷川岳ロープウェイ 夜間運行のナイトクルージング
- 2022年04月26日

「ほっとぐんま630」で新年度からお伝えしている「菅原が行く」。
今“知りたいこと”“ほっとな場所・人”をタイムリーに取材してお伝えしています。今回は、大型連休を前にしたみなかみ町での動きを取材しました。連日暑さが増してきましたが、こちらは“雪景色”です。谷川岳ロープウェイで行われている夜間運行「ナイトクルージング」にご案内します。
(前橋放送局キャスター 菅原成美/2022年4月取材)
積雪3mの天神平へ


「谷川岳ロープウェイの乗車口です。今、乗車しました!夜間運行どんな風景が待っているんでしょうか?ワクワクしてきました!」

毎年春と秋に期間限定で行われている”天空のナイトクルージング”。ゴンドラにゆられて15分ほどで天神平に到着しました。

天神平で出迎えてくれたのは、みなかみ町観光協会の木村崇利さんです。立ち上げ当初の12年前からこの企画に携わっています。


「もう4月なのに雪がすごいですね」

「そうなんです。今もう3mほど積もっております」

「3mも!」

「年によりますけど、5月の連休ぐらいまで積もる時もあるんです」
「星空のナイトクルージング」を始めようとした理由について、木村さんはこう話しました。
みなかみ町観光協会 木村崇利さん
「なんとか地域の宝物を探そうということで、町の関係の皆さんや住んでいる皆さんが集まって協議を重ねたんです。実はこちら天神平は標高が約1300mもあります。非常にすばらしい星空が見られるということで、山を登る方には評判の場所だったんです」
あいにくの…でも大丈夫!

普段は登山をする人以外訪れることのできない夜の天神平。
さっそく自慢の星空を…
といきたいところですが、この日はあいにくの雨でした。それでも、ご安心下さい!
地元のガイドの方が星について解説してくれるんです。雨でも楽しむことができます。

星空ガイドを務めるのは、地元みなかみ町を盛り上げたいという有志のみなさんです。

星空ガイドの女性
「このウミヘビ座なんですが、この丸印かなり長い楕円形ですね。頭が地平線の上に出て、尻尾が出てくるまでなんと8時間かかるという、とんでもなく長い星座です」
リーダーの松島好次さんは100回以上この場所を訪れています。

星空ガイド リーダー 松島好次さん
「ここはバケツをひっくり返したように、星がご覧いただけるので非常にいい場所なんですよ。夏から秋にかけては、星が1000億個も集まる”天の川”が、それはもう本当にきれいにご覧頂けます。これからも、この谷川岳でお客様と一緒に星空を楽しんでいければと思っています」
デジタル掛け軸

天空のナイトクルージングでは、星空が見られなくても楽しめる催しがもう1つあります。


「お~、色とりどり。雪の上がなんだかお花畑みたいにカラフルですが、これがうわさの・・・」

「デジタル掛け軸になります」

雪の上に投影されているのは世界的アーティスト、長谷川章さんの作品です。

幾何学(きかがく)模様が地球の自転と同じ速度で変化することで、「無常や移ろい」を表現しているんだとか。

みなかみ町観光協会 木村崇利さん
「こちらは同じ模様に出会うのが1000年に1度の確率なんだそうです。スマートフォンで撮っていただきますと非常に色が鮮やかに出ますので是非、チャレンジしてみてください」
そう言われたからには・・・チャレンジしなければ!

人の影(撮影クルー)さえ、芸術的でした。

谷川岳ロープウェイ “天空のナイトクルージング”
~5月7日(土)土・日・祝日のみ運行(毎年春・秋の期間限定)
問い合わせ先 TEL:0278-62-0401

夜間の特別運行“天空のナイトクルージング”。非日常の風景へのワクワクと出迎えてくれる皆さんのホスピタリティーを感じました。大型連休の運行は5月7日までですが、秋も運行しています。
次回の「菅原が行く」は、どこへ行くのか?
また“ほっとな場所や人”を探しに行ってきます!
