2022年01月04日 (火)2022年の年頭にあたり
一昨年に続き、昨年も新型コロナウイルスに見舞われた1年でした。感染者数は全国的にみても減少傾向にありますが、変異株が次々と現れるなど、まだまだ予断を許さない状況が続いています。入院や闘病生活をされている皆さんの1日も早いご回復をお祈りするとともに、治療に迅速にあたられている医療従事者の皆さんに改めて感謝と敬意を表します。
今年は、より地域に密着した情報発信に取り組んでまいります。特に県東部、いわゆる東毛地域を中心として取材に力を入れていきたいと考えています。また、地域に根づいて取材を進めている地元のコミュニティFM局やケーブルテレビの皆さんと連携して新しいコーナーを立ち上げます。NHKが地域メディアと協力して放送することで、災害時などに県民の皆さんがその双方をうまく活用し、命と暮らしを守る、よりきめ細かな情報を迅速に入手できるようになると考えます。東毛地域から始めて徐々に県内全域に広げることにしています。
また、地域に暮らす外国人との共生に寄与し、NHKの公共メディアとしての存在感をさらに高めていきたいと考えています。県内に住む外国人を取り上げた企画リポートや番組を積極的に放送していきます。自動車工場などが集積する東毛地域に暮らす外国人は年々増加し、県内では6万人に上り、都道府県人口に占める外国人人口の割合は東京、愛知に次いで全国3番目となっています。そうした外国人の生活上の課題、従事する農業や製造業の現状に焦点を当てた番組を取り上げていくことで地域と外国人との共生に貢献していきたいと考えています。
県内向けテレビ放送開始から丸10年。ようやく県民の皆さんに県内情報の発信メディアとして認知され、取材をはじめ放送事業にご理解とご協力をいただけるようになりました。今後も引き続き、地域の課題や地域に根ざした話題により真摯に向き合い、分かりやすく発信していくことが、県民の皆さんから信頼され親しまれる報道機関となるために重要な取り組みだと考えます。
今年も職員スタッフ一丸となって取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者:局長 西村理 | 投稿時間:10:00