海自ヘリコプターの非常脱出ドア 海に落下 再発防止など要請

23日、徳島県沖の上空を飛行していた海上自衛隊岩国航空基地所属のヘリコプターの非常脱出ドアが海に落下した事故を受けて、山口県や岩国市などは、原因の早期究明や再発防止の徹底などを口頭で要請しました。

海上自衛隊によりますと、23日午後、徳島県阿南市の蒲生田岬沖の上空を飛行していた岩国航空基地所属のヘリコプター「MCH101」の非常脱出ドアが海に落下しました。
落下したドアは、▼縦1メートル32センチ、▼横77センチ、▼重さ6.5キロの強化プラスチック製で、当時、付近の海上を航行している船舶はなく、けが人も確認されていないということです。
この非常脱出ドアは、ヘリに乗り降りするスライド式のドアが開かない場合に、内側から外して脱出するためのもので、離陸前の点検では、ロックがかかっていたということです。
岩国航空基地では、同型の機体については、このドアを取り外して防護ネットを張ったうえで飛行するとともに、ドアが落下した原因を調べることにしています。
一方、この事故を受けて、県や岩国市などでつくる協議会は、基地に対して、「部品の大きさや重さを踏まえると、一歩間違えば大事故につながりかねないものであった」として、24日、原因の早期究明と再発防止に努めるよう口頭で要請しました。