料理

季節や体調に寄り添う
パン・ウェイさんの養生料理レシピ

体調を整えたいときに取り入れたい養生料理。体にやさしく、おいしい料理で、健康を保ちましょう。

公開日:2019年9月19日

秋になると、朝夕はだんだん気温が下がり、空気が乾燥しはじめます。
のどの痛みや、夏にたまった疲れで不調を感じたりしませんか。

料理研究家のパン・ウェイさんが紹介する「養生料理」は、中国に伝わる食の知恵。
季節や体調に合う食材を使い、体の調子を整えます。

中国では「秋の初めは白いものを食べろ」と言われているそう。
なすや長芋、大根やかぶ、梨といった白い食材には、肺の乾燥を潤す、胃の調子を整える、
体の熱を下げるなどの効果があるといわれているからです。

パン・ウェイさんの養生料理で健やかに過ごしましょう。

白のおかゆ 

体の熱を取る効果があるといわれているくず粉を使った、胃腸にやさしいおかゆ。

【材料(2人分)】

里芋 1コ(40g)
大根(皮をむく) 30g
100ml
ご飯 茶碗1/2杯分
 
〈A〉
顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風) 小さじ1+1/2
200ml
 
水溶きくず粉 大さじ1+1/2 ※くず粉大さじ1/2を水大さじ1で溶いたもの
れんこん(5mm厚さの半月切り) 4枚
みょうが(粗みじん切り) 1本分
ミックスビーンズ(水煮/缶詰) 適量
黒こしょう 少々

【つくり方】

  1. 1里芋と大根を5mm角のサイコロ状に切る。小鍋に水100mlと一緒に入れて約3分間煮る。ごはんを加えて汁けがなくなるまで更に2~3分間煮てからお椀に盛る。
  2. 2小鍋に〈A〉、れんこんを入れて約1分間沸騰させる。れんこんを取り出し、水溶きくず粉を加えてとろみをつける。
  3. 321の周りから注ぎ、2のれんこんとみょうが、ミックスビーンズをのせる。黒こしょうを振る。

メモ

ミックスビーンズが硬い場合は事前に水で柔らかく煮ておく。

秋なすと豚肉のにんにくの芽炒め

胃腸の調子をよくするにんにくの芽とビタミン豊富な豚肉との組み合わせ。体の中から力がわいてくるはず。

【材料(2人分)】

豚バラ肉(塊) 100g
 
〈A〉
紹興酒、かたくり粉 各小さじ1
 
なす 180g
にんにくの芽 1束(100g)
サラダ油 大さじ1+小さじ1
しょうゆ 約大さじ1+1/3

【つくり方】

  1. 1豚バラ肉を長さ5cm、幅1cmの棒状に切り、〈A〉をかけてよくもむ。なすはヘタを除いて厚さ5cmの輪切りにし、縦に1cm幅の棒状に切る。にんにくの芽は根元の堅いところを切り落とし、5cm長さに切る。
  2. 2サラダ油大さじ1をフライパンで熱し、1のにんにくの芽を炒める。にんにくの芽が色鮮やかになったら、なすを加え、途中で1のなすを加え、表面が少々柔らかくなるまで炒めて取り出す。
  3. 3同じフライパンにサラダ油小さじ1を足して1の豚肉を入れ、火が通るまでよく炒める。
  4. 432を戻し入れ、手早く炒め合わせる。しょうゆを加えて火を止め、サッと混ぜ合わせる。

鶏だんごの梨スープ 

肺の調子を整えるといわれる梨、シャキシャキ感を出したいときは火を止める直前に入れます。

【材料(2人分)】

1/2コ(120g)
きくらげ(乾/白) 3g
 
〈肉だんご〉
鶏ひき肉(もも) 100g
にんにく(みじん切り) 小さじ1
紹興酒 小さじ1
かたくり粉 小さじ1/2
生しいたけ(粗みじん切り) 1コ分(15g)
顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風) 小さじ2/3
黒こしょう 少々
 
しょうが(薄切り) 5g
400g
顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風) 小さじ1
紹興酒 大さじ1
サラダ油 小さじ1
クコの実(水に戻す) 少々
小ねぎ(小口切り) 1本

【つくり方】

  1. 1梨は皮をむいて種の部分を切り落とし、縦に放射状に6等分に切る。きくらげは水で戻し、堅い部分を切り落として手で食べやすい大きさにちぎる。
  2. 2〈肉だんご〉の材料をすべてボウルに入れてよく混ぜ合わせ、肉だんごを6コつくる。
  3. 3鍋にサラダ油を入れ、しょうがを強火で炒める。香りが出てきたら水とチキンスープの素小さじ1、紹興酒、きくらげと②の肉だんごを入れて中火で約3分間煮る。さらに梨を加えて約1分間煮る。
  4. メモ

    梨のシャキシャキ感を出したいときは火を止める直前に入れる


  5. 43を器に盛り付け、クコの実と小ねぎをのせる。

かぶとレンコンのごま油和え 

菊は粘膜の修復を助け、咳止めやタン切り作用があると言われています。見た目にも華やかな一品です。

【材料(2人分)】

かぶ 1コ(100g)
香菜(シャンツァイ) 1株(20g)
れんこん 150g
にんにく(みじん切り) 小さじ1/2
ごま油 小さじ1
顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風) 小さじ1
菊の花(食用) 1輪
 

【つくり方】

  1. 1かぶは葉の部分を切り落とし、皮が汚い部分だけをむき、縦に幅5mmの放射状に切る。香菜は葉を手でちぎり、茎は長さ約3cm、根はみじん切りにする。
  2. 2れんこんは皮付きのまま乱切りして、魚焼きグリルで表面の色が少々変わるまで焼く。
  3. 3ボウルにかぶと香菜の茎と根、れんこん、にんにく、ごま油、チキンスープの素を入れてよくあえる。
  4. 4器にもりつけ、香菜の葉と菊の花をのせる。

長芋ミルク

やさしい甘さの長芋ミルク。とろとろの長芋が疲れた胃にするりとおさまります。

【材料(2人分)】

長芋 100g
牛乳 カップ1/2
はちみつ 小さじ2
 

【つくり方】

  1. 1長芋は皮をむいてすりおろし、ボウルに入れてはちみつを加える。
  2. 2小鍋に牛乳を入れ、弱火で沸騰する直前まで温め、火を止める。
  3. 31のボウルに2を加えてよく混ぜ、器に注ぐ。

教えてくれた人

パン・ウェイ

  • 料理研究家

プロフィール

中国・北京生まれ。「季節と身体」をテーマに四季に沿った食生活を提唱し、東京にて薬膳料理や中国家庭料理の教室を主宰。