料理

大根おろしのにおいを消す方法

時間が経った大根おろしのにおいを取り除く方法とは。
捨ててしまいがちな大根おろしの汁の活用法も紹介。

公開日:2019年8月8日

焼き魚のつけあわせにおろしておいた大根おろし。
でも、時間がたつと、つーんと鼻につく独特のにおいが・・・
大根おろしの困ったにおいは、おろした後に、あることをすると取り除くことができます。
また、栄養豊富な大根おろし。おろしたときに出る“汁” にも栄養がたくさん含まれています。
大根をおろしたときに出る、捨ててしまいがちな“汁”の活用法も教えます。

大根おろしのにおいを取り除く方法

ふきんでこして、水でもみ洗いをする

大根おろしのにおい成分は、大根をおろしたときに出る汁に多く含まれているため、水分をしっかり絞り出してから、水洗いをするとにおいを取り除くことができます。
しかし、この方法だけだと、大根おろしに含まれる栄養素が失われてしまうため、汁を適量戻すことが大切。
大根おろしや、おろしたあとの汁には、解毒作用や抗酸化作用がある健康成分のイソチオシアネートや、ビタミン、ミネラル、消化酵素などの栄養がたっぷり含まれています。汁を適量かけることで、栄養を残しつつ、しっかり味がするおいしい大根おろしになります。
汁をかけ戻すと、またにおいがついてしまうのではと思いますが、大量にかけるわけではないので、においが気になることはありません。

STEP1

大根おろしを布巾で包み、水分を絞り出す。

メモ

・布巾がない場合は、キッチンペーパーなどを使う。
・大根おろしの汁はとっておく。

STEP2

水が入ったボウルの中で、もみ洗いをして、水けを絞る。

STEP3

水けを絞った大根おろしを器に盛り、上から適量の汁をかける。

メモ

汁の量の目安は、焼き魚のつけあわせ程度なら、スプーン2杯程度。
好みでかける量を調節する。

大根おろしは時間が経つと、どうしてにおうの?

においの原因は?

大根おろしがにおうのは、大根をおろすと、グルコシノレートという物質とミロシナーゼという酵素が反応し、本来大根には存在しない、におい成分のメチルメルカプタンが発生するから。

においの強さを計測

実際に、大根おろしのにおいを臭気計で計測すると、おろしたては54と、ほんのり香りがする程度だったのが、10分後には、4倍の213に。さらに15分後には、351に上昇しました。 納豆の数値が450だったので、15分置いた大根おろしは、納豆に迫るレベルのにおいであるのが分かりました。

においを取り除いたものを計測すると

水洗いしたものを計測してみると、数値は22に。おろしたては、54だったので、半分以下の結果に。 また、水洗いした大根おろしに、汁をもどしたものの数値は50で、おろしたてと変わらないレベルでした。

こんな、においの消し方もあります

食べる30分前におろす

実は、大根おろしが一番におうのは、おろしてから15分ほど経った頃。におい成分は、揮発性が高いため、30分も待てばほとんどなくなってしまうのです。
なので、食べる30分前におろすというのも有効な方法のひとつになります。

すぐに食べたい場合は、レモンや酢をかける

「すぐに食べたい!」という方は、レモンや酢をかけると、においの発生そのものを抑えることができます。

大根おろしの汁の活用法

捨ててしまいがちな大根おろしの汁。その中には、ミネラル、ビタミン、糖、アミノ酸、消化酵素などの栄養がたっぷり含まれています。余すことなくしっかり活用しましょう。

みそ汁に入れる

加熱すると辛さは消えるので、お好みで入れてみてください。

米を炊くときに入れる

米を炊くときに、米2合に対し大さじ1杯ほど大根おろしの汁を入れると、大根おろしの汁に含まれる酵素の力で、より米が水分を吸収するようになり、モチモチになります。

肉を漬け込む

肉を焼く30分前に、大根おろしの汁に肉を漬け込み冷蔵庫に入れておきます。
そうすることで、大根の酵素などで肉が柔らかくなり、おいしく焼き上がります。

教えてくれた人

原 正和

  • 静岡大学 教授

プロフィール

静岡大学グリーン科学技術研究所 農学部教授。大根の研究を20年以上行っている。

教えてくれた人

村田 明彦

  • 和食料理店 店主

プロフィール

レストランガイドで一つ星を獲得。9種類のおろし器を使い分けるほどの大根おろしを知り尽くした達人。