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現場に学ぶ防災術
津波からどう逃げるか

津波からの避難方法は、とにかく上に逃げること。
津波から身を守る考え方を確認しましょう。

公開日:2019年6月27日

災害現場を実際に見てきた、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんによる防災術。

津波に対しては、一刻も早く安全な場所に逃げて、身の安全を確保しなくてはいけません。
「これくらいの地震なら・・・」や、「まだ大丈夫だろう」という勝手な判断はとても危険です。
海の近くや河口付近にいるときに地震が発生したら、どんな行動をとるべきなのかを紹介します。

想定にとらわれない!

津波は常に想定外

津波の大きさは、地震の揺れの大きさとは無関係だと言われています。
震源の位置や断層のずれ方、海底や湾の形状など、さまざまな要因によって津波の高さや押し寄せる時間が変わってきます。
過去に一度も津波が来なかった所でも津波が押し寄せたり、震源から遠く離れた場所で津波に襲われることもあります。

小さな地震、遠くの地震ということにとらわれず、常に想定を上回って津波が来る、「もしかしたら危険では」と考える習慣をつけましょう。

津波は「逃げるが勝ち」!

津波は30cmでも危険!

30cmの津波が押し寄せると、歩くことが難しくなり、身動きが取れなくなってしまいます。足もとをすくわれてしまうことも。
さらに、50cmになってしまうと、津波に巻き込まれて倒され、ほとんどの人が流されてしまいます。

とにかく津波からは逃げるが勝ちなのです。

逃げるときは垂直避難

津波からは垂直避難、より高い所へ逃げるようにしましょう。
遠くの避難場所より、近くのビルの4階以上に避難します。ただし、4階だから安全という固定概念にはとらわれず、より高い所を目指すことが大切です。
沿岸部には、自治体が指定する「避難ビル」、「避難タワー」、「命山(いのちやま)」と呼ばれる人工の高台があります。各自治体のホームページなどで事前に確認しておきましょう。

避難するときは徒歩・かけ足で

車での避難は、渋滞が起こったり、踏切が開かなくなってしまい、動けなくなって車ごと津波に流されてしまう危険性があります。
道路は、車を使わなければ避難ができないお年寄りや体の不自由な人たちのために空けておくように心得ましょう。
原則は徒歩で、できればかけ足で避難所を目指すようにしましょう。

教えてくれた人

山村 武彦

  • 防災・危機管理アドバイザー

プロフィール

1964年の新潟地震でのボランティア活動を契機に防災アドバイザーを志す。以来50年以上にわたり、世界中で発生する災害の現地調査を行う。メディア出演や執筆、講演などを通じ、防災意識啓発活動とともに企業や自治体の防災アドバイザーとして活動する。