ライフスタイル

現場に学ぶ防災術
身の回りの危険度を知ろう~防災マップ~

災害から家族を守るために、我が家の避難方法を家族で確認。
自宅の周りの危険を把握しましょう。

公開日:2019年6月27日

地震や台風、大雨などによって起きる災害。
そんな災害時に備えて、どんな対策をとっていますか?
災害現場を実際に見てきた、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんによる防災術を紹介します。

対策するには、まず我が家の周辺の環境がどうなっているのか、防災目線で見てみることから。
家の立地や周辺の環境、元々どんな土地だったか、などを知っていると、
どんな危険と結びつくかを考えることができます。
いざというときのために、我が家の防災マップを作り、避難ルートを決めておきましょう。
ハザードマップの確認方法も紹介します。

防災マップをつくる

行動範囲を地図にする

我が家を中心に、ふだんの行動範囲を地図にします。いつも利用する駅、よく行く場所や子供が通っている学校、避難場所や避難所を描きます。

危険なポイントを書き込む

例えば地震のときに倒れそうなものや、大雨の時に水がたまりそうなところなど危険なポイントを書き込みます。地震のときは通らない、大雨の時に足元に注意する、というような注意も書き込めば、いざという時に心強いものになります。

【危険なポイント例】

倒壊

古いブロック塀や自動販売機などが倒れる可能性がある。

落下物

ガラスや軒がわらが落ちてくる可能性が。建物が迫っている狭い道だと、逃げ場所がない。

土手

大雨による河川の増水だけでなく、地震で地盤がゆるむことも。

大通り

地震のとき、揺れにハンドルをとられた車や、ブレーキが利かなくなった車の暴走の可能性がある。

避難ルートを決める

作成した防災マップに、自宅から避難場所への避難経路を書き込みます。最短距離を選ぶのではなく、遠回りしてでも危険を避けるルートを考えます。
決めておいた避難場所や避難経路が使えなくなることもあります。二次避難場所はどこにするか、避難経路はどうするかなど、「ここがダメなら」どのようにするのか、複数考えておくことが大事です。

防災マップを貼る

防災マップができあがったら、目につきやすい場所に貼って家族共有するとよいでしょう。

ハザードマップを確認する

各自治体が出している「ハザードマップ」を確認しましょう。ハザードマップとは、自然災害が発生した際にどのエリアが、どんな被害を受ける可能性があるのかを色分けして示したり、避難場所、避難経路、防災関係施設などの位置を表示した地図です。
「我が家の防災マップ」と重ね合わせて、再度避難ルートを確認していきます。

ハザードマップは、各自治体のホームページなどから入手できます。
  • NHKのある東京渋谷区の洪水ハザードマップ
    青色の部分が洪水の危険度が高い地域
過去に土砂災害があった場所や津波がどこまで到達したかなど、その地域の地歴を知っておくとよいでしょう。いざという時にどんな行動をすればよいか考えることができます。

教えてくれた人

山村 武彦

  • 防災・危機管理アドバイザー

プロフィール

1943年、東京都出身。新潟地震(1964)を契機に、防災・危機管理のシンクタンクを設立。以来50年以上にわたり、世界中で発生する災害の現地調査を実施。企業や自治体の防災アドバイザーを歴任し、BCPマニュアルや防災・危機管理マニュアルの策定など、災害に強い企業、社会、街づくりに携わる。