ライフスタイル

五七五のリズムにのせて、
気軽に楽しもう!
“川柳の基本”

膝ポンの文芸と呼ばれる“川柳”は、気軽に楽しめるのが魅力!
川柳の基本と詠むときのポイントをご紹介。

公開日:2018年11月30日

「五七五」のリズムにのせて詠む“川柳”。
中高年に人気の川柳ですが、最近は女性にも人気があり、SNSやブログなどを書くときに、
川柳にして気持ちを表現している人も増えているそう。
川柳は、決まり事が少なく、間口の広さが魅力です。
俳句と同じ五七五の十七音で構成されていますが、季語などを意識しなくてもよいのが特徴。
また、風刺を必ず入れなければいけないと思われがちですが、
ふだんの暮らしの中にある、ささやかな出来事を詠(うた)うこともできるんです。
そこで、川柳作家のやすみりえさんに、
川柳の基本と、詠むときのポイントを教えてもらいました。
暮らしの中で感じたさまざまな思いを、川柳にしてみませんか。

川柳を詠むときの基本

五・七・五のリズムを守ろう

川柳は、「五・七・五」の十七音の定型詩です。川柳は、規定の音数を外れてもよいとされていますが、日本人に馴染みのある五七五のリズムを守ることで、より多くの人たちに気持ちを伝えることができます。基本は五七五で表現するように気をつけましょう。

季語がなくてもよい

五・七・五で表現される川柳と俳句。俳句は、季語を入れなければいけないのですが、川柳は、季語を入れなくてもいいという特徴があります。しかし、現在は季語になっている言葉がたくさんあるため、季語を取り入れても問題はありません。

人間を詠む

川柳は「人間を詠む文芸」なので、身の周りのことを何でも詠める、大きな間口があるのが魅力。うれしかったことや、ちょっと腹が立ってしまったこと、人の目を通した景色など、何でもOK。川柳の題材はふだんの暮らしの中に無数にちりばめられています。

川柳の音の数え方

五七五の十七音で作られる川柳。音の数え方も川柳をつくる上でとても大切です。
最初は数え方で戸惑うかもしれませんが、指おり数えながら確認してつくってみましょう。

(1)「あ」~「ん」の五十音は一音と数える。 

例)「愛(あい)」は、「あ」「い」と二音になります。

(2)伸ばす音の長音(ちょうおん)「ー」は、一音と数える。

例)「ノート」は、「ノ」「ー」「ト」と三音になります。

(3)小さな「っ」の促音(そくおん)は、一音と数える。

例)「切符(きっぷ)」は、「き」「っ」「ぷ」と三音になります。

(4)「しゃ」「ちょ」などの拗音(ようおん)は、一音と数える。

例)「社長(しゃちょう)」は、「しゃ」「ちょ」「う」と三音になります。

川柳を詠むときのポイント

川柳を詠むときのポイントを、川柳作家のやすみりえさんに教えていただきました。
※ご紹介する作品は、NHKネットクラブ「ごごナマ」川柳(お題「ドキドキ」)に寄せられたものです。

ポイント1. 発見

ふだんの暮らしの中には、川柳の題材がたくさんあります。句を詠もうと意識することで、身の周りの人の様子や、ふだんの何気ない1コマにも今まで気づかなかったことなどを発見することができます。「発見」は、川柳の中でも大事なポイントです。
発見したことやそのときの気持ちなどを、素直に五七五で表現してみましょう。

ポイント2. ユーモアを盛り込む

川柳は、口語体で作句できるので、ユーモアたっぷりに表現できるのがいいところ。
あえて自分を客観的に見て自虐的に表現したり、心にチクっときたことを笑いを交えながらちょっと皮肉ったりなど、笑いの要素を盛り込むと、また違った川柳の楽しみ方ができます。

ポイント3. 共感できることを詠む

川柳は、句会やコンテストなど、人に句を発表する場がたくさんあります。
句を見たときに、「あるある!」「うまい!」など、読み手が膝をたたいてしまうほどの「共感」を得られるかが大事なポイントになります。作句するときには、共感というキーワードも意識してみるとよいでしょう。

教えてくれた人

やすみりえさん

  • 川柳作家

プロフィール

恋を詠んだ句で幅広い世代からの人気を得ている。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの川柳コーナーや企業の公募する川柳コンテストの選者・監修を多数務める。著書多数。文化庁文化審議会国語分科会委員。全日本川柳協会会員。