園芸・グリーン

秋を感じとる花 「菊」を楽しむ

キクは、鉢植えで長く秋の風情を楽しめます。
最近では色や形の種類が増えてきました。

公開日:2018年11月2日

キクは古来より、日本の秋の景色を彩ってきました。
現在では、ポットマムと呼ばれる鉢植え用のキクが人気で、色や形も数多く揃っています。
開花期間が長く、育てやすいキクで秋を楽しみましょう。

最近人気のポットマム

キクは切り花用、鉢植え用、花壇用とさまざまな種類が流通して、鉢植え用はポットマムと呼ばています。
近年は草姿がきれいな半球状になる系統や、花形がピンポン玉や風車の形になる品種が人気です。
1.アリョンカ 2.ラバーズ風車 3.オペラパール 4.小菊 精はなこ 5.輪菊 精の夏白 6.グリーンシャムロック 7.サンティニ マイクロポンポン 8.ピンポンマム ゴールデン 9.ピンポンマム フィーリンググリーン 10.ピンポンマム スーパー 11.パラドフ 12.エセル風車 13.小菊 セイデネブ 14.セイアクイラ シリーズ 15.ラヒリ 16.セイリポル ペールオレンジ

キクは短日植物

キクは1日の昼の長さが一定時間よりも短くなる、つまり夜が長くなると花が咲く短日植物です。
短日植物には、夏の後半から秋に咲く植物に多く、アサガオ、コスモスなども当てはまります。

ポットマム(鉢植え用のキク)

栽培環境

年間を通じて、日当たりのよいところで管理します。ベランダなどで栽培する場合は、猛暑期は鉢を床から少し離します。
開花中は雨に当てないようにすると、花が傷みにくくなります。

水やり

鉢土の表面が乾いたら、たっぷりやりましょう。
秋から冬、気温が低い時期は、鉢土が過湿にならないようにします。

肥料

花後に休眠期に入ります。11月から翌年2月までは不要です。
3月以降は、緩効性化成肥料を施します。

管理のポイント

花後に地上部を切ると、株元から冬至芽(とうじめ)と呼ばれる芽が出てきます。寒さに当てる必要があるので、戸外で栽培します。

日本文化と関わりの深いキク

キクは奈良時代に中国から伝来して以来、日本の気候風土にもよく合い、各時代、各地域でさまざまな系統の品種が育成されてきました。
寛平年間(西暦889~898年)には、菊の歌合せが開かれ、室町時代には時の足利将軍にキクが贈られたとの記載が残っています。江戸時代の巻物には、キクを紙で包んだ様子が描かれています。

監修

小笠原誓

  • 園芸研究家

プロフィール

名古屋市内で園芸店を経営。 植物全般の知識はもとより、江戸時代の園芸に造詣が深く、父・小笠原左衛門尉亮軒氏とともに、資料収集・研究も行っている。