美容・ケア

体操で腰痛借金を返済

腰痛は痛みを恐れて安静にしすぎると、治りにくくなります。
自分で痛みと相談しながら、動いてみましょう。

公開日:2017年4月14日

「腰痛には安静がいちばん」—腰痛持ちの人にとっては、聞きなれた常識かもしれません。
しかし、現在の腰痛治療の最前線では、この常識がくつがえっています。
日本人の8割が一生に一度は経験するといわれている腰痛ですが、
大半は病気と関係ない、原因のはっきりしない「心配ない腰痛」で、
体操などのセルフケアによって、自分の力で改善や予防ができるのです。

腰痛借金とは

・前かがみや猫背などの悪い姿勢
・腰に負担がかかった状態のこと
背骨と背骨に挟まれた椎間板(ついかんばん)には、髄核(ずいかく)というゼリー状の物質があります。髄核は繊維輪(せんいりん)と呼ばれる硬い組織に囲まれており、通常、椎間板の中央に位置しています。
ところが、長時間パソコンに向かったり携帯電話を使ったりして、前かがみや猫背の姿勢を長く続けていると、本来は椎間板の中央にあるべき髄核が後ろ(背中側)に移動してしまいます。これが「腰痛借金」のある状態です。背中の筋肉が必要以上に収縮して腰の負担が大きくなることが、生体力学という分野の研究からも分かっています。

前かがみの姿勢が続いて腰痛借金が積み重なると、髄核が後ろへずれっぱなしとなります。悪い意味での「ちりも積もれば山となる」で、腰痛借金がしらないうちに少しずつたまっていき、ある日突然、ぎっくり腰やヘルニアといった「腰での2大重大事故」が起きてしまう可能性が高くなります。
  • 監修:松平浩(東大病院22世紀医療センター特任教授)