これまでの放送 2018年11月23日(金)の放送
愛する人へのいとしい思い、作曲家にとって音楽はそんな自らの思いを表現するとっておきの手段でした。今回はピアニストの清塚信也さんが愛の名曲について語ります!!
愛の名曲集
愛する人へのいとしい思い、作曲家にとって音楽はそんな自らの思いを表現するとっておきの手段でした。今回はピアニストの清塚信也さんが愛の名曲について語ります!!
愛する人へのいとしい思い、作曲家にとって音楽はそんな自らの思いを表現するとっておきの手段でした。今回はピアニストの清塚信也さんが愛の名曲について語ります!!



ベートーベン「愛とは下心?」




多くの貴族と愛人関係を結んだベートーベン。身分違いの恋を成就させるのに使ったのが、音楽でした。ベートーベンの言わずと知れた名曲「エリーゼのために」も好意を寄せる女性に捧げた作品の一つです。単純でありながらロマンティックなこの作品は、アマチュアが弾いて美しく聞こえる曲の最高峰とも言えます。
ショパン「遠距離の切り札」


恋愛には奥手だったというショパンが唯一結婚を誓い合った女性は、幼馴染のマリア・ヴォジニスカでした。しかしショパンは音楽で身を立てるためにパリへ旅立たなければなりませんでした。マリアとの別れ際に捧げたのが「別れのワルツ」。しかし、軽快な一般的なワルツとは違い、ロマンティックでどこか寂し気な雰囲気が漂います。5連符、13連符といった装飾的な旋律が随所に挿入されることで、テンポが歪み、もの悲しい雰囲気が助長されます。
メンデルスゾーン「禁断の愛?」


裕福なユダヤ人の家庭に生まれたメンデルスゾーンは、ほとんど家を出ることなく、姉ファニーと仲良く成長しました。同じく音楽を愛した二人は、ともに作曲をするなど、二人だけの世界をはぐくんでいきました。そんな姉弟愛の結晶ともいえるのがピアノ曲集「無言歌」。この曲集には随所に姉の作品にも表れるアイデアが使われます。
ゲスト


清塚信也(ピアニスト)
profile
クラシック・ピアニストの枠にとどまらず、作編曲家、さらには俳優としても活躍中。
『清塚信也の音楽と愛についての考察』を2015年に出版。
楽曲情報
- エリーゼのために
- ベートーベン
- 清塚信也(ピアノ)
- 別れのワルツ
- ショパン
- 清塚信也(ピアノ)
- 無言歌より「甘い思い出」
- メンデルスゾーン
- 清塚信也(ピアノ)

愛は曲を作るうえで、弾く上で、切り離せない材料だと思います