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これまでの放送 2018年1月19日(金)の放送

楽器特集コントラバス~一音にかける乙女たち~ オーケストラの中でもひときわ目立つ大きな楽器、コントラバス。バイオリンや管楽器のような華やかさはなく、どちらかと言えば地味な印象のこの楽器の魅力は何なのか?「人知れず重要な役割を担っている」というコントラバスを徹底解剖。低音の魅力にとりつかれた女性コントラバス奏者4人がその熱い思いをトークに、コントラバス四重奏に込めます。 楽器特集コントラバス~
一音にかける乙女たち~
オーケストラの中でもひときわ目立つ大きな楽器、コントラバス。バイオリンや管楽器のような華やかさはなく、どちらかと言えば地味な印象のこの楽器の魅力は何なのか?「人知れず重要な役割を担っている」というコントラバスを徹底解剖。低音の魅力にとりつかれた女性コントラバス奏者4人がその熱い思いをトークに、コントラバス四重奏に込めます。

コントラバスの魅力とは?

チェロに挑戦中の高橋克典。コントラバスにも挑戦。まず、体感したのは、その大きさ。しかし、手の小さい矢内さんも、自分なりの工夫を見いだして、大きな楽器を弾きこなしています。そして、次に体感したのは、楽器の振動。大きな楽器のボディ全体が振動し、演奏者の体、さらに床も振動させます。会場全体をその振動で包み込むのも、コントラバスの魅力の一つなのです。

オーケストラでのコントラバスの役割

低音と振動の大きさが魅力のコントラバス。メロディーを奏でることはめったにありませんが、オーケストラでは、重要な役割を担っています。それは、(1)土台となる一音、(2)ソロを支える一音、(3)音楽を動かす一音。コントラバスはその低い音で、オーケストラ全体の響きを支え、ソロが演奏しやすいように、より輝けるようにサポートし、音楽全体を前に進めているのです。人知れずみんなを支える、それがオーケストラでのコントラバスの役割なのです。

コントラバスの歴史

コントラバスが誕生したのはいつなのか、よく分かっていません。15世紀頃の絵画には、大きな楽器を立って演奏する姿が描かれ、16世紀になって登場したヴィオローネが現在のコントラバスに最も近い祖先と言われています。低音を担うコントラバスは、長い間その役割は伴奏でした。しかし、ベートーベンがコントラバスに重要なメロディーを与え、その可能性を広げ、その後も多くの作曲家の努力によってその可能性は広がり続けています。さらに演奏者も時代と共に変化。かつては男性が演奏する楽器というイメージが強くあったコントラバスですが、最近は女性奏者も多く活躍しています。

ゲスト

コントラバスの振動が大好き。毎日弾きながらルンルンしています。

コントラバスの振動が大好き。毎日弾きながらルンルンしています。

矢内陽子(NHK交響楽団コントラバス奏者) 矢内陽子(NHK交響楽団コントラバス奏者)

矢内陽子(NHK交響楽団コントラバス奏者)

profile

13歳でコントラバスを始める。洗足学園音楽大学弦楽器コースを経て
同大学大学院を首席で卒業。2013年NHK交響楽団入団。

楽曲情報

「アメリカン・バスィズ」
ルンズヴィック
「赤とんぼ」
山田耕筰
ロベルト・グランチ
 
矢内陽子(NHK交響楽団コントラバス奏者)
佐渡谷綾子(名古屋フィルハーモニー交響楽団首席コントラバス奏者)
渡邉淳子(東京交響楽団コントラバス奏者)
永田由貴(コントラバス奏者)

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