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これまでの放送 2017年3月11日(土)の放送

胸がキュンとなる名曲集~美濃の楽曲解説スペシャル~ 音楽を聴くと、楽しくなって元気になったり、悲しくなって涙が流れたり、
さまざまな感情になりますよね。でも時に、言葉には出来ない感情が
わき起こって、胸がキュンとしめつけられることもありませんか?
今回は、そんな胸がキュンとするクラシックの名曲、愛あふれる
ラフマニノフや哀愁たっぷりのチャイコフスキーの交響曲など
加羽沢美濃“お気に入りのメロディー"をご紹介します。
胸がキュンとなる名曲集
~美濃の楽曲解説スペシャル~
音楽を聴くと、楽しくなって元気になったり、悲しくなって涙が流れたり、さまざまな感情になりますよね。
でも時に、言葉には出来ない感情がわき起こって、胸がキュンとしめつけられることもありませんか?
今回は、そんな胸がキュンとするクラシックの名曲、愛あふれるラフマニノフや哀愁たっぷりのチャイコフスキーの交響曲など加羽沢美濃“お気に入りのメロディー"をご紹介します。

ラフマニノフの愛

バイオリンが奏でる、甘くせつないメロディーが印象的な、ラフマニノフの交響曲第2番第3楽章。若き頃、交響曲第1番の初演が不評に終わったものの、ラフマニノフは自らの力で立ち直り、10年後にこの第2番を完成させました。穏やかでやさしく、甘く切なく、どこまでもロマンチックなメロディー。そんなラフマニノフらししさがギュッとつまったこの曲は、彼が作曲した3つの交響曲の中でも演奏される機会が一番多く、特に第3楽章はCMで使用されるなど多くの人に愛されています。そんな胸キュンメロディーの秘密は、イレブンス。曲の基本となる和音を、かっこよい響きにするために、和音の一番下の音から11個上の音を追加する技です。この11番目の音がメロディーに組み込まれていて、胸キュンなメロディーとなっています。

チャイコフスキーの哀愁

チャイコフスキーの交響曲第4番。この曲を書いていた時期、彼には結婚の失敗、戦争がもたらす不安が襲いかかっていました。そんな苦しい内面が反映されたというこの曲。チャイコフスキーが生まれて初めて音楽の内容を言葉で説明したという手紙には、哀愁漂う第2楽章について「晩にひとり 仕事に疲れて持っていた本が手から滑り落ちるような、あの憂うつな感情です…」と書き記しています。しかし、言葉での説明はうまくいかなかったとも書き加えました。
言葉ではうまく説明出来ないものがメロディーとなったこの曲。第2楽章の哀愁漂うメロディーは、楽器を変えて5回くり返されます。美濃さんは、それぞれ登場する楽器には意味があり、物語を見出すことが出来ると言います。何度もくり返される胸がキュンとなるメロディーに、自由にそれぞれの思いを乗せて聴くこともまた、音楽を聴く楽しみなのです。

メキシコの小さな星

最後に美濃さんとっておきの胸キュンメロディーをご紹介。メキシコを代表する作曲家のひとり、ポンセの「小さな星」です。歌曲として作曲されたこの曲は、20世紀の名バイオリニスト、ハイフェッツがバイオリン用に編曲し、演奏したことで広く世に知られる曲となりました。
メキシコらしくさわやかに切ないこの曲。そのメロディーには、セブンス、ナインスという音があり胸キュンポイントとなっています。
今回は、美濃さんの編曲による、チェロとピアノのスペシャルバージョンで演奏。チェロが無理をして奏でる美しい高音も、胸キュンポイントです。

ゲスト

「切ないけれど、人生ってステキかもしれないという気分に…」

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マキタスポーツ(ミュージシャン・俳優) マキタスポーツ(ミュージシャン・俳優)

マキタスポーツ(ミュージシャン・俳優)

profile

音楽 文学そして映画と幅広いジャンルで表現者として活躍

楽曲情報

小さな星
ポンセ
宮田 大(チェロ)
加羽沢 美濃(ピアノ)

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