これまでの放送 2017年3月4日(土)の放送
SF映画の金字塔、「スター・ウォーズ」。
そのメインタイトルはオーケストラが華やかに鳴り響く名曲です。
作曲者のジョン・ウィリアムズは数々の大作映画で印象深い音楽を
書き、85歳の現在も活躍する映画音楽の大家です。
今回はウィリアムズが生み出した「スター・ウォーズ」の音楽の魅力に
迫ります。
銀幕を宇宙に変える音楽
~ジョン・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」~
SF映画の金字塔、「スター・ウォーズ」。
そのメインタイトルはオーケストラが華やかに鳴り響く名曲です。作曲者のジョン・ウィリアムズは数々の大作映画で印象深い音楽を書き、85歳の現在も活躍する映画音楽の大家です。
今回はウィリアムズが生み出した「スター・ウォーズ」の音楽の魅力に迫ります。
魔法使いからオリンピックまで!?
ジョン・ウィリアムズが書いた映画音楽は100作以上。「スター・ウォーズ」以外にも「E.T.」や「ジュラシック・パーク」、「ハリー・ポッター」などさまざまな作品で思い出深い音楽を残してきました。さらに1984年に行われたロサンゼルス・オリンピックでも記憶に残るファンファーレを書くなど、まさにアメリカを代表する作曲家なのです。
オーケストラで描く壮大な宇宙
1932年にニューヨーク州で生まれたジョン・ウィリアムズ。クラシックのコンサート・ピアニストを目指してジュリアード音楽院でピアノを学びますが、教師に才能を認めてもらえず、ソリストへの道を断念。その後映画の都ハリウッドに向かい、映画スタジオのピアニストとなります。
当時全盛期だった大オーケストラによる音楽に触れて映画音楽の作曲家になったウィリアムズは、1970年代にスティーブン・スピルバーグ監督の「ジョーズ」で世界を驚かせます。そしてスピルバーグの紹介でジョージ・ルーカスと出会い、宇宙を舞台にした大活劇「スター・ウォーズ」の音楽を任されることに。
彼が描いたのはオーケストラが壮大に鳴り響く音楽でした。敬愛する過去の作曲家の音楽をヒントにして新しい音楽を生み出す。ジョン・ウィリアムズが書く音楽とは、オーケストラの最先端を行くものなのかもしれません。
「アレンジ力」で宇宙を描く
ジョン・ウィリアムズが書いた「スター・ウォーズ」の音楽。何回も出てくる、あの誰もが口ずさめるメロディー、何度聞いても飽きない理由は、ウィリアムズの「アレンジ力」にあります。繰り返されるメロディーに対して、伴奏は1回目は単純な動き、2回目がメロディアスな動きというふうに、毎回異なる動きをしています。「スター・ウォーズ」は、メロディーを常に新鮮に聞かせる、ウィリアムズの卓越した「アレンジ力」が光る名曲なのです。
ゲスト
天野ひろゆき(キャイ~ン)
profile
映画監督 映画評論家としても活躍
「スター・ウォーズ」の大ファン
楽曲情報
- 映画「スター・ウォーズ」メインタイトル
- ジョン・ウィリアムズ
- 渡邊一正(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
『暗い感じの曲も印象的』『余裕のかたまりみたいな作曲家ですね』