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これまでの放送 2016年8月13日(土)の放送

お中元スペシャル(2)
今週も夏休み特別企画「お中元スペシャル」。
新コーナーが詰まったバラエティーパックでお届け。
あの人が探偵となって視聴者の疑問を解明!
ベートーベン「悲愴」の魅力に美濃さんが迫る!
お中元スペシャル(2)
今週も夏休み特別企画「お中元スペシャル」。
新コーナーが詰まったバラエティーパックでお届け。あの人が探偵となって視聴者の疑問を解明!ベートーベン「悲愴」の魅力に美濃さんが迫る!

ららら探偵事務所「どうして指揮者は男性ばかりなのか?」

ららら探偵事務所「どうして指揮者は男性ばかりなのか?」

 「ららら探偵事務所」の調査員・シャーロック田中(田中卓志・アンガールズ)が視聴者から寄せられたクラシックにまつわる疑問を解明する!今回の疑問は「どうして指揮者は男性ばかりなのか?」。確かに様々なコンサートの映像を見てみても、指揮者は男性が多い。そこでまずシャーロック田中は西洋音楽史に詳しい横浜国立大学教授の小宮正安さんのもとを訪ねた。「もともと19世紀まで専門の指揮者はいなかった」と先生。これまでコンサートマスターやオーケストラのリーダーが演奏しながら指揮を兼任していた。また、弦楽器のルーツをたどると、山で木を伐採して生計を立てた「木こり」たちが演奏してきたものと判明。そのような歴史の中で、オーケストラは長らく男性社会にあったが、戦後、女性の社会進出の動きとともに女性の演奏家も入団するようになっていった。そしてこの流れは指揮者という職業においても続いた。続いてシャーロック田中が訪ねたのは指揮者の松尾葉子さん。1982年ブザンソン国際指揮者コンクールで史上初めて女性で優勝を果たし、注目を集めた人物だ。もともと指揮には興味がなかったが女子大時代に学園祭でオペラをやることになり、そこで仕方なく指揮者をつとめたのが指揮との出会い。その意外なきっかけにシャーロック田中もびっくり。今や数々のプロのオーケストラを指揮し、第一線で活躍する松尾さん。指揮者にとって大事なことは「信念」だという。自分がどんな音楽を作りたいのか、どのようにオケに演奏してほしいのか、そのビジョンをしっかり持ち、ブレない姿勢だという。今回の調査でわかったことは、指揮者が男性ばかりだったのは、伝統的にオーケストラが男性で占められていた歴史が大きく影響していたこと。そして現在は男性ばかりではなく女性でも指揮者になることができるということ。ただし、信念のある者に限る。

ららら音楽室 ベートーベン「悲愴」

ららら音楽室 ベートーベン「悲愴」

 作曲家の美濃さんが名曲の秘密をひもとく「ららら音楽室」。今回紹介する曲はベートーベンのピアノ・ソナタ第8番「悲そう」。この曲はベートーベンが27~28歳の時に書いた曲。浅田舞さんは「信じられない!」と、自分と同じ年齢の頃にこの曲が書かれたことにびっくりのようす。またこの曲は「ベートーベン自身が名付けた作品」であるということも大きな特徴。ほとんど自分の作品に自らタイトルを付けることはなかったベートーベンが作品に「悲そう」と名付けたその理由は定かではないが、作曲当時、ベートーベンは耳が聞こえなくなる症状が出始めた頃で、そういった背景をこの作品に重ねたのかもしれない。  また、美濃さんはピアノを使って「悲そう」の魅力を解説。この曲は5分ほどの曲だが、冒頭の印象的なメロディーが実に5回も登場してくる。しかし、どのメロディーも同じようには聞こえない。それは「内声」が豊かだから。一番高い声部のメロディーと一番低いベースの間にある「内声」と呼ばれる音が、毎回異なっており、そのバリエーションゆえに、同じメロディーがとってもドラマチックに展開されているのだ。最後に演奏を聴かせてくれるピアニストの松田華音さんも「内声」の変化に注目。それぞれ微妙に異なる内声は、ベートーベンの苦しみや悲しみを表し、また、その気持ちを乗り越えた新しい強さや優しさも最後に表れていると推測する。

ゲスト

こんなに近くで聴けるのは初体験!心がギューッと引き込まれました

こんなに近くで聴けるのは初体験!心がギューッと引き込まれました

浅田 舞(スポーツキャスター) 浅田 舞(スポーツキャスター)

浅田 舞(スポーツキャスター)

profile

妹・真央とフィギュアスケートで活躍
現在はテレビや雑誌など活躍の場を広げる

楽曲情報

ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
ベートーベン
松田華音(ピアノ)

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