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これまでの放送 2016年2月13日(土)の放送

楽器特集 フルート~笛は世につれ500年~ 金や銀でできているのに「木管」とよばれる不思議な楽器フルート。
歴史と魅力に迫ります。
スラブの心ここにあり
楽器特集 フルート
~笛は世につれ500年~
金や銀でできているのに「木管」とよばれる不思議な楽器フルート。歴史と魅力に迫ります。

陰翳礼讃(いんえいらいさん)!バロック・フルートの魅力

陰翳礼讃(いんえいらいさん)!バロック・フルートの魅力

もともとアジアで生まれたといわれるフルート。ヨーロッパには500年あまり前に登場し、その後バロック時代に大流行しました。木製でシンプルなこの時代のフルートは、音量は小さいけれど音色を多彩に変化させられるため、日ごろから音楽に親しんでいた王様や貴族たちに愛されたのでした。
スタジオには、さまざまな時代の楽器を吹きこなすフルート奏者、有田正広さんが登場。ニ長調や変ホ長調といった「調」により音色が変化する様子を、実演してくれました。

“進歩と発展の時代”のフルート

バロック時代からおよそ100年、産業革命の時代になると、音楽の担い手は王侯貴族からブルジョアに代わりました。1曲の中で何度も「転調」する音楽が人気になり、どんな調でも均質な音量・音質を出せる楽器が求められました。そんな「理想のフルート」の製作を目指したのが、ドイツの金細工職人でフルート奏者のテオバルト・ベームです。35年もの間、さまざまな材料を試しいろいろな実験を繰り返して、それまでにない全く新しいフルートを完成させました。きらきら輝く金属製で、フタや金具にびっしりとおおわれたその楽器は、170年近くたった今もほとんどその姿を変えていません。

フルート500年の歴史を実物で!

ルネサンス時代・バロック時代・古典派の時代・ロマン派の時代・そして現代と、5本の貴重なフルートがスタジオに登場。それぞれの音色を聴き比べました。司会の加羽沢美濃さんは、曲が書かれた時代のフルートで聴くモーツァルトに感激。「なぜモーツァルトがこの曲を書いたか分かった気がした」そうです。
ゲストの森口博子さんは、現代フルートに初挑戦。使う息の量の多さや、実は不自然な演奏姿勢など、優雅に見えて意外にきつい楽器であることにびっくりしていました。

ゲスト

「(楽器がちがうと)こうも、いろんな世界が生まれるんですね」

「(楽器がちがうと)こうも、いろんな世界が生まれるんですね」

森口 博子(歌手・タレント) 森口 博子(歌手・タレント)

森口 博子(歌手・タレント)

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コンサートではかならずバックバンドにフルートを入れる

楽曲情報

「シチリアーナ」
バッハ
「パンの笛」
ドビュッシー
有田 正広(①バロック・フルート ②現代フルート)
有田 千代子(チェンバロ〔①のみ〕)
「シチリアーナ」
バッハ
「パンの笛」
ドビュッシー
有田 正広(①バロック・フルート ②現代フルート)
有田 千代子(チェンバロ〔①のみ〕)

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