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これまでの放送 2014年4月12日(土)の放送

おきて破りの常習犯 幻想的で美しいピアノ曲「月の光」
作曲したドビュッシーは、ただ月の光を描いただけではなかった?!
おきて破りの常習犯
幻想的で美しいピアノ曲「月の光」
作曲したドビュッシーは、ただ月の光を描いただけではなかった?!

ドビュッシー
ドビュッシー

月の光の真実

「月の光」というタイトルから、幻想的な月夜をイメージするこの曲。しかし、ドビュッシーが描こうとしたのは、ただの月の光の情景ではありませんでした。作曲のきっかけは、フランスの詩人ヴェルレーヌの詩集「雅(みやび)なうたげ」に収められた「月の光」。この詩には、楽しいこと、悲しいこと、という相反するものがこん然一体となった、あいまいな世界が描かれています。この詩にひかれたドビュッシーはまず歌曲を作曲。最初の恋人ヴァニエ夫人にささげます。そして8年後、今度は、言葉を使わずに、ピアノの音だけで「月の光」の詩の世界を描いたのです。それは楽しくもあり悲しくもある、どちらともいえない世界なのです。

違反は新世界への扉

1862年パリ郊外の町、サン・ジェルマン・アン・レに生まれたドビュッシー。10歳で5倍の難関をくぐり抜け、パリ国立高等音楽院に入学。フランスで最も伝統と格式を誇る学校では西洋音楽の規則を教えますが、ドビュッシーが美しいと思う音は、時に規則違反と言われてしまうようなものでした。音楽が規則によってがんじがらめになっていると感じていたドビュッシー。1889年のパリ万博でインドネシアの民族音楽ガムランに出会い、西洋音楽の規則から外れた音楽の美しさに感動。規則違反とされた自分の音楽に自信を持つのです。そんな時期に作曲されたのが「月の光」。その後、ドビュッシーは確信を持って、自分が美しいと思う音楽を次々と生み出していったのです。

規則違反なんか怖くない

自分が美しいと思う音で作曲したドビュッシー。それはどんな規則違反だったのか?
1)すてきな骨なし→ ドビュッシーの時代は、曲の中心となる音を、曲の始まりに提示するのが基本。
しかし、ドビュッシーは出だしにこの中心となる音を使わなかった。
2)美しきシミ→ 最初のテーマが、曲の終わりに再び現れた時
ドビュッシーはシミのような違和感のある音を加えた。

自分が美しいと思う音で作曲したドビュッシー。それはどんな規則違反だったのか?
1)すてきな骨なし→
ドビュッシーの時代は、曲の中心となる音を、曲の始まりに提示するのが基本。しかし、ドビュッシーは出だしにこの中心となる音を使わなかった。
2)美しきシミ→
最初のテーマが、曲の終わりに再び現れる時にドビュッシーは美しきシミ、最初はなかった音を1音加えた。

ゲスト

きゅ~んってなりました。改めてすてきな曲だと思いました。

きゅ~んってなりました。改めてすてきな曲だと思いました。

篠井英介(俳優) 篠井英介(俳優)

篠井英介(俳優)

クラシックの音楽家と舞台で共演
尊敬とあこがれの気持ちを抱いている

profile

現代演劇の女方として独自の世界を切り開く。
舞台だけでなく、ドラマや映画などでも活躍。

楽曲情報

月の光
ドビュッシー
児玉 桃(ピアノ)

profile

児玉桃(ピアノ)

13歳でパリ国立高等音楽院に入学。 特にフランス音楽の演奏で世界的に評価されている。

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