これまでの放送 2013年12月28日(土)の放送
これまでに放送したの中から、とっておきの3曲をお送りする名曲集。
テーマはオペラ。歌手の錦織健さんがスタジオに登場!
「オペラが楽しくなる注目ポイント」を名曲と共にご紹介 名曲集~オペラ鑑賞入門~
これまでに放送したの中から、とっておきの3曲をお送りする名曲集。
テーマはオペラ。歌手の錦織健さんがスタジオに登場!
「オペラが楽しくなる注目ポイント」を名曲と共にご紹介。


序曲でオペラワールドへ!
オペラの専用劇場を覗いてみると、客席の前の方にぽっかりあいた空間があります。 オーケストラの人たちが演奏するオーケストラピットと呼ばれる場所です。 実は多くのオペラは「歌」ではなくオーケストラピットで演奏する「序曲」から始まります。この「序曲」は、現実社会からオペラの世界へのトンネルのような存在。作曲家は観客をひきつけるためにオペラの雰囲気を序曲で表現しました。ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」もそんな作品の1つ。スイスを舞台にしたこのオペラの4つの場面をロッシーニは序曲の中に織り込み、観客をオペラの世界へと誘ったのです。
歌力はここを聴く!
オペラの花形は、やっぱり歌。喜びを、悲しみを、怒りを・・・ほとばしる感情を歌い上げるソロの曲を「アリア」といいます。表現力はもちろん、技巧的にも歌手の聴かせ所です。そんなアリアの技巧は「高音(時には低音)を早く、そして長い息で歌う」こと。また、声の質によって演じるキャラクターが違うのもポイントです。声の種類は、時代や地域によっても様々。18世紀ヨーロッパ中で人気だったのが高い声を保つ為に去勢された男性歌手、カストラートでした。彼らのために書かれた曲の1つが「オンブラマイフ」です。カストラートが姿を消した今も愛され、男性の裏声や女性の声で歌い継がれています。
目で耳で!感覚を総動員
時には舞台に生きた象が!炎が!そして大勢の出演者や豪華な美術装置が!そんな豪華な世界がオペラ。壮麗な舞台や、美しい衣装は理屈抜きに楽しめるものです。しかしゴージャスな衣装も歌手にとっては吸音材のかたまり。2000人クラスのホールに声をとどろかす歌手たちは衣装の微妙な角度まで工夫して声を観客に届ける努力をしているのです。そして、もう一つ、忘れてはならないのが合唱です。時には100人以上もが響かせる合唱は、お腹にドンドンと響くとか。目でも耳でも、そして肌でも感じられるオペラならではの醍醐味です。そんな舞台の魅力を丸ごと味わえるのがオペラ「アイーダ」。オペラ史上最高のスペクタクルとも呼ばれ、豪華な舞台美術、大迫力の合唱を楽しむことが出来ます。
ゲスト
錦織健
(オペラ歌手)


楽曲情報
- 歌劇「ウィリアム・テル」序曲
- オンブラマイフ
- 歌劇「アイーダ」から
- ①ロッシーニ
②ヘンデル
③ヴェルディ - ①東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)、
大植英次(指揮)
②波多野 睦美(メゾ・ソプラノ)、
大西 律子(バイオリン)、小林 瑞葉(バイオリン)、
深沢 美奈(ビオラ)、西沢 央子(チェロ)、
大塚 直哉(チェンバロ)
③ミラノ・スカラ座合唱団(合唱)、
ミラノ・スカラ座管弦楽団(管弦楽)、
ミラノ・スカラ座バレエ団(バレエ)、
ダニエル・バレンボイム(指揮)、
フランコ・ゼッフィレッリ(演出)

