これまでの放送 2013年1月11日(土)の放送
あのイナバウアーの曲でもおなじみ!
聴く人の心を捉えて止まないのはなぜ?愛の歌に迫る! 最後に愛は勝つ!
あのイナバウアーの曲でもおなじみ!
聴く人の心を捉えて止まないのはなぜ?
愛の歌に迫る!


誰が寝てはならないの?
トリノオリンピックで荒川静香選手が金メダルを獲得した時の曲としても有名な「誰も寝てはならぬ」。この曲はオペラ「トゥーランドット」の中でうたわれる曲のひとつ。残忍で冷酷な心の持ち主トゥーランドット姫は、求婚してきた王子たちに難問を出し、答えられなければ首をはねると言います。一人の王子がその難問を解き明かしましたが姫はそれでも結婚を拒みます。そこで今度は王子が姫に問うのです。「私の名前を朝までに当てられれば、私の名前と命を差し上げましょう」と。姫は家来や民衆たちに告げました。「皆の者、朝までに名前を探し出せ!誰も寝てはならぬ」と。
それも、愛
イタリアのオペラ作曲家プッチーニは恋多き男で、彼はたびたびその愛を作品に投影させてきました。「トゥーランドット」にはリューという原作にない女奴隷が登場し、彼女は王子の幸せを願って自殺をするのですがそのリューには実在のモデルがいると言われています。それはプッチーニの家にいた小間使いドーリア。とても仕事が出来る彼女をプッチーニはとてもかわいがっていましたが、プッチーニの妻は二人が恋仲にいると勘違いし、ドーリアを監禁し、自殺にまで追いやってしまいます。プッチーニは自分のせいで死んでしまった彼女への弔いの気持ちから、「トゥーランドット」にリューという人物を登場させたのです。
あなたの愛をサポートします
「誰も寝てはならぬ」を王子役のテノールと、それをとりまくオーケストラという2つの視点から見つめると、オーケストラは王子の細かな心情を表現していました。「王子の気持ちを代弁」、そして「王子を後押し」。この2つのサポートに注目することで、あの力強い歌声の秘密が解き明かされるのです!
ゲスト
青木 愛
(元シンクロナイズド
スイミング日本代表) (元シンクロナイズドスイミング日本代表)


楽曲情報
- 誰も寝てはならぬ
- プッチーニ
- ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
ロサンゼルス・フィルハーモニック(管弦楽)
ズービン・メータ(指揮)
ロサンゼルス・ミュージック・
センター・オペラ・コーラス(合唱)

