大河ドラマ【光る君へ】一条天皇役 塩野瑛久さんインタビュー
- 2024年04月24日
前回までは少年の姿でしたが今回から大人になって登場しました。
この大人の一条天皇を演じる塩野瑛久さんのインタビューに、岩槻アナウンサーが行ってきました♪
岩槻:一条天皇の子役が来た上での大人の一条天皇役というところで、今のお気持ち率直にいかがですか?
撮影が進んで、自分が登場すると聞いた時は「あ、そうか、 まもなくか」と感じました。今までの僕の小さい頃の一条天皇だったり、懐仁親王を演じられた子役たちがいて、彼らが積み上げてくれたものもあるので、受け継いで一条天皇というものを自分が表現できていたらいいなと思います。視聴者の方に一条天皇をいろんな意味で好きになっていただきたいです。
岩槻:今回 初の大河出演。一条天皇に決まりましたと知った時はどんな気持ちでしたか?
単純にびっくりしましたね。何回かオーディションを重ねたんですけども、一番最初に受けた段階で年齢層がバラバラの方たちと一緒に同じ役をやったりしました。最初は一条天皇のオーディションをしている自覚は全くなかったです。仮に受かったとしてももう少し出番が少ないと思っていたので、そことのギャップは計り知れなかったです。
岩槻:天皇の役って見当もつかないんですけれど、所作で大変なことや演じていて思ったことはありますか?
天皇の上というものが特にないので、他の貴族のほうが所作というもので言うと、気をつけなければいけないことがありました。
天皇は天皇ということが先に立っているので、言葉も穏やかで基本的にゆっくりですし、そこで人間らしさみたいなものが消えてしまわないかなということはすごく気をつけていました。
平安の言葉を話すにあたって、口なじみよく普段話しているかのように話せた方がいいんですけど、意識し過ぎると高貴な印象が失われてしまうので、そのバランスがすごく難しかっです。
岩槻:人間味を忘れないで演じられているということでしたが、一条天皇はどういう人物と捉えて演じていますか?
頭もいいですし、博識であり、笛も上手で、自分で考えて自分で発信して、 自分なりに政を良い方向に進めようとします。
一方でみんな本音は別のところにあったりするとは思うんですけど、やっぱり天皇の前では逆らえなかったり、気を使ったりとかする部分があります。
その本音が見えない部分だったり、見え隠れしたりする部分を感じながらやるというものも含めて、立ち位置的には複雑な思いを抱えていたのかなと、みんな言いたいことはあるんだろうけどそれを押し黙っています。
であれば、自分がこれを推し進めていくしかない。そういった心の葛藤も今回演じていて、すごく感じた部分ですね。
岩槻:平安時代のことをどのように感じていらっしゃいますか?
平安時代はもちろん(歴史)全体で見たらすごく平和で、なかなかこんな平和な時代ないんじゃないかなと思います。でも、そこの中で渦巻く政治だったり、出世のにらみ合いが渦巻いている印象はありますね。それだけ家柄だったりを絶やしてはいけないという思想があったと思うので、そこは今の感覚とは違えど、何か近しいものはあるのかなと。見ていますね。
「光る君へ」を見ている方々に向けてメッセージ
塩野瑛久さん
今回やっと一条天皇として「光る君へ」に登場することが叶って、これから一条天皇の時代が始まるなと感じています。今のこの温和な道長がどう変わってはたまた変わらずに政治を進めていくのかというところはすごく見所だと思います。
まだまだ面白い要素とか気になる要素はたくさん隠されていると思うので、引き続きよろしくお願いいたします。
ドラマでは笛を吹くシーンがあるので、塩野さんも笛の練習をされたということなんですが、大事なのは練習しすぎないことだそうなんです。しかも、塩野さんの吹いている音が使われているそうなので、その音色にも耳を傾けてみてください。