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【京都】もっと知りたい“光る君へ” 平安文化を模型で復元

  • 2024年02月01日

「もっと知りたい、光る君へ」 
ドラマでは、平安時代の貴族の住居や、暮らしの様子も見どころの一つです。 
京都でも、当時の建物や貴族の暮らしを、復元された模型で体感できる場所があります。

平安京や建物の復元模型

京都市平安京創生館に展示されているのは、 
およそ10m四方に及ぶ平安京の復元模型です。

「平安京」復元模型(縮尺1/1000) 
(京都市歴史資料館所蔵)

当時の町並みを資料から忠実に復元しています。

鴨川のほとり、今の京都御所の辺りには藤原道長の邸宅があったとされています。

藤原道長の邸宅

こちらは平安宮にあったとされる「豊楽殿」(ぶらくでん)の復元模型です。

「豊楽殿」復元模型(縮尺1/20) 
(京都市歴史資料館所蔵)

外国からの使者をもてなす宴などに用いられました。

20分の1の縮尺で屋根瓦や天井の装飾など細かい部分まで復元されています。

屋根瓦の装飾

貴族の人形も当時の平均身長で作られています。

平均身長160cmを縮尺に合わせ制作

当時の平均身長はおよそ160㎝。 
人形と比較すると建物の巨大さがわかります。

(撮影協力:京都市平安京創世館)

貴族の生活も模型で復元

平安貴族の生活を知ることができる模型もあります。

宇治市源氏物語ミュージアム

宇治市源氏物語ミュージアムでは、当時の貴族の邸宅である寝殿造りでの暮らしを、等身大の人形で復元しています。

「寝殿造り」の生活を復元

壁による仕切りがないのが寝殿造りの特徴。 
「几帳」(きちょう)や「御簾」(みす)などで間仕切りをして、外からの視線を防いでいました。

几帳(きちょう)
御簾(みす)

隙間から女性たちをのぞく男性貴族。 
「垣間見」(かいまみ)と呼ばれここから恋を発展させていきました。

女性たちをのぞき見る男性貴族
藤岡琢矢 
学芸員

女性は顔を見せないとか、家の造りで御簾(みす)ごしに男女がいるのが常識など、今とは感覚が違うところがあります。そういう平安時代の文化を理解してから平安時代の物語を見てみると、さらに理解が深まるんじゃないかなと思います。

平安時代を復元した模型。 
当時の息づかいをいまに伝えます。

 

  • 根来勇輝

    京都局 報道カメラマン

    根来勇輝

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