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【京のええとこ】京丹波の若手農家 〇〇で町おこし

2022年11月25日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは、京丹波町瑞穂地区。 農業が盛んな自然豊かな土地です。 ビニールハウスで若手農家と出会いました。野村幸司さん、29歳です。東京で会社員をしていましたが5年前に地元へ戻り、新しい作物の栽培に取り組んでいます。 野村さんが作る新しい作物とは、ラディッシュ。欧米ではよく食べられている大根の一種です。 その特長は大きさ。通常の4倍以上、直径5センチもあります。 大きなラディッシュができる秘密はフカフカの土です。この土を作るため、野村さんは近くにあるキノコ栽培工場に協力してもらっています。 キノコ栽培で使った廃菌床です。キノコの菌が繁殖していて、土に入れると発酵しフカフカになるんです。 農業を始める前は野菜卸の仕事をしていた野村さん。そこでラディッシュと出会い、地元の特産にしたいと考えました。 農家の担い手が減る中、よそにない作物を作って京丹波を全国にPRするのが野村さんの夢です。 手塩にかけて育てた自慢のラディッシュを料理してもらう事になりました。野村さんイチ押しはオリーブオイルで炒めたソテーです。 かんだ瞬間、果汁のような水分があふれてとってもジューシー。果物のようなみずみずしさと甘さに驚きました。 ラディッシュは農家仲間の注目も集め始めています。ラディッシュ栽培を始めた築山尚徳さんと大熊明宏さんも、よそでは作っていないラディッシュに魅力を感じています。 目下の課題はビニールハウスを使わない栽培方法の確立です。水分が多すぎると割れてしまうなど、露地栽培ではまだ安定した収穫ができません。そこで時々集まって、仲間同士で意見交換をしています。 ラディッシュで結ぶ地域の輪が今後どう広がるか、楽しみになりました。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年11月25日 (金)

【京のええとこ】京丹波町 〇〇に没頭する夫婦を訪ねて

2022年11月18日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は、京丹波町を訪れました。 秋の澄んだ空気に包まれた気持ちの良い朝でした。 山あいの集落を散策していると、「アリヤー アリ」というかけ声が聞こえてきました。声のするほうにはすてきな装束を着て、日本古来のスポーツ「蹴まり」に興じるふたり。 池田さん夫妻は愛好家の中では名人として知られています。夫の遊達さんは蹴まり歴47年!もともと大工をしていましたが、リタイアしてからは蹴まり一筋です。妻の蒼圭さんとともに蹴まりの練習や普及活動に力を入れています。 地面に落とさずにどれだけつなげるか、その回数を追い求める蹴まり。貴族や武士だけでなく庶民にも親しまれたスポーツだといいます。 まりをよく見てみると、ひょうたんのような形をしていることに気づきました。2枚の円形の鹿革を腰皮と呼ばれる堅い帯状の皮でくくってできているため、まん丸にはなりません。蹴ったときに軌道が安定しないからこその面白みがあると池田さんは楽しそうに語ってくれました。 実は池田さん、多くの人に蹴まりに親しんでもらいたいと、自宅内に蹴まりのアトリエを設けています。 鳳凰(ほうおう)が描かれたまりや... 鳥獣戯画を模して、カエルと猿が蹴まりを楽しむ絵など。すべて妻の蒼圭さんが描きました。そんな、蹴まり愛にあふれた池田さん夫妻は5年前に京都市から京丹波町に移住してきました。 実は、まりを自分で作っている池田さん。京丹波のジビエの加工会社から、まりの材料となる新鮮な鹿の革を分けてもらうため、移住を決意しました。池田さんに鹿革を提供している垣内さんは、廃棄してしまう鹿革がまりづくりの役に立ってうれしいと語っていました。 池田さんのまり工房にも案内してもらいました。1年間乾燥させた鹿革や自作した工具がたくさんあり、雰囲気がありました。 見せてもらったのは、乾燥させた鹿革を糠と塩でもんで柔らかくする「半なめし」という工程。手作業で行うことで蹴りやすい弾力が生まれるといいます。池田さんの手にはまめができていて、職人の手をしていました。 こちらが第一号の失敗作。実は、まりの製法は、職人が途絶えてしまったことでその詳細は残っていません。まりづくりは試行錯誤の連続だったといいます。 まりを作り始めて5年。徐々に手応えを感じられるようになりました。それでもまだまだ完成ではないという池田さん。蹴まりの伝統を守り、伝えようとする2人の情熱はとどまるところを知りません。

執筆者 石井美江(キャスター)
2022年11月18日 (金)

【京のええとこ】京都市 体感!京都のモダン建築

2022年11月11日(金)放送※見逃し配信はこちら(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は、2022年11月11日~13日に行われた「京都モダン建築祭」をご紹介。 ※イベントは終了しています。紹介している建物は普段は一般公開を行っていません。 京都に残る、いわゆる近代建築を訪ね、その歴史や魅力を味わってもらおうというイベントです。 イベントの実行委員長、笠原一人さん(かさはら・かずと)に見どころを伺いました。京都には近代になってヨーロッパの由来の建築が建てられるようになり、時代も国も超えた建築様式が混ざり合った建物や、京都の生活に合わせたデザインなどが取り入れられた建物が今も残っています。その魅力を知り、これまで大事に守ってきた人たちの努力も意識しながら見てほしいと話されていました。 今回、建築祭に合わせて公開される施設を訪ねました。まずは、京都市上京区、京都御苑の西側にある「聖アグネス教会」と「平安女学院 明治館」です。 外側はレンガ造りですが、内部は木造。柱やはりが見える美しい設計。普段は礼拝に参加する人のみ入ることができる場所です。 牧師の古本さんにおすすめの場所を聞くと、中央の祭壇の横にある、小礼拝堂を案内して下さいました。ここでひざまずいて、心を静めてお祈りする時間がお好きなのだそう。建築当時の124年前から変わらないステンドグラスの光が降り注いでいました。 続いておじゃましたのは、明治28年に建てられた校舎「明治館」。普段は学校関係者しか入れない場所です。 9つある教室のうち一つは、屋根を支えるはりがアーチ状になっているのが特徴。イギリスでよく用いられる建築技術で、天井が高く広々としていました。 注目は、各教室に設置してある暖炉。今も煙突とつながっているそうですよ。 また別の教室は、建築当時の様子が色濃く残っていました。壁には年季を感じるレンガが詰まれ、黒板やオルガンも年代物です。学びの場として象徴的な建物だということを感じてほしいということでした。 次に訪ねたのは、京都市左京区、白川沿いにある「時忘舎」。大正から昭和にかけて、麦を精製する精麦所があった場所です。 工場が稼働していた当時、敷地内には琵琶湖疏水から引いた水で回す水車がありました。その水車を動力に、精麦の機械を動かしていたといいます。歴史を感じてほしいと、敷地内の水路を保存し、建物の前には水車を想像させる木組みが作ってありました。 工場だった建物は骨組みだけを残し、12年前に現在の形にリノベーションされました。はりや柱、土壁の中の竹組みなどは当時の様子がしのばれます。 精麦工場の創業者の孫で、現在建物を管理している竹中千鶴子さんは、もともと町工場で上等な建物でもなかったので、潰して建て直した方がいいと言われたこともあったが、全てを無くしてしまったら意味がない。リノベーションして当時と見た目は変わったが、「歴史」を残していきたいとおっしゃっていました。古い建物を愛し、守っていこうとする人たちの熱い思いに触れることができました。

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年11月11日 (金)