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【京のええとこ】京都市 右京区 京北 北山杉のアイデア製品
京のええとこ連れてって
平田惟(リポーター)
2023年03月10日 (金)
2023年3月10日(金)放送
※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信)
放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください!
今回は、京都市右京区京北地区にある「道の駅 ウッディー京北」を訪ねました。
京北地区は、面積の9割以上を森林が占めていて、その中心部に道の駅があります。
建物の柱や、はりも全て京北産の木材。
中央に飾られているのは、樹齢600年の杉の木です。
副駅長の一瀬明子(いちせ・あきこ)さんによると、置いてある製品のうち90%は京北産。
この道の駅にしかないものもあります。
それが、地域ではお正月に食べられるという納豆餅。塩と砂糖で味付けした納豆をお餅で包んだものです。
京北は納豆発祥の地といわれていて、昔から親しまれています。
ほのかな甘さが納豆の塩味と、いいあんばいで、とてもおいしかったです。
また、福井から京都へ鯖(さば)を運ぶ、「西の鯖街道」でもあったことから、施設のレストランでは「鯖そば」を提供。
鯖を一度焼いて、さらに煮つけるという手の込んだ一品です。
そして道の駅に置かれる製品のうち3割を占めるのが、地元で育った木を加工した工芸品です。
京北は、高級な木材として知られる北山杉の産地。
地元の木工作家や工房が、木の特徴を生かした様々な製品を作っています。
ヒノキのかんなくずを再利用した芳香剤など、木の“香り”を楽しめるものもありました。
副駅長の一瀬さんは、京北が木の産地だということを道の駅でもどんどん紹介していきたいと話していました。
北山杉の良さを広めようと取り組んでいる、林業を営む仲畑裕志(なかはた・ひろし)さんを訪ねました。
仲畑さんは、木を育て、販売する仕事を行っています。
一目見ただけで分かる、木の肌の美しさ。これは、京都特有のものだといいます。
このように木の皮を剥いで磨いた“磨き丸太”や、突然変異で木の表面に凹凸がついた“絞り丸太”などが特産品です。
床の間の柱として人気のある木材ですが、近年は日本建築が少なくなり、需要が減っています。
そこで仲畑さんは、京北の木を少しでも身近に感じてもらおうと、木工品作りにも乗り出しました。
絞り丸太の美しさをそのままデザインにした木製のハンドバッグや、細い丸太の一部分だけを削り持ちやすくした、肩たたき棒など。
木の特性を生かして様々な製品を生み出しています。
木を削った際に出るかんなくずも、捨てることはありません。
手間をかけて袋詰めすれば、本来は捨てられるはずのものが立派な製品になります。
仲畑さんは「これまでボツになった製品もたくさんあるが、新しいものはないか、もっと時代に合うものはないかという、
アイデアを生み出す努力を毎日惜しまずにやっていきたい」と話していました。