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保護犬・保護猫たちを幸せに

アニマルフレンズ熊本 ~宇城~
  • 2024年06月04日

熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」

新しい動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」が、今年3月宇城市にオープンしました。オープンから3ヶ月たった5月末現在で、センターには犬38頭、猫58頭が保護されています。ここには、子犬や子猫のうちに捨てられたり、多頭飼育などで飼い続けることが困難になってしまったりした犬や猫が収容されています。センターの方針は、犬や猫の心や体に負担をかけないようにすることです。そのためセンターの中に、キャットウォークや、広いドッグランがつくられ、犬や猫がストレスを感じさせないような工夫が施されています。

のびのびと遊べるキャットウォーク
広々としたドッグランも
それぞれ名前や性格が記されている

保護されたすべての犬や猫には名前がつけられ、性格などが細かく記録されています。新しい飼い主が現れた際に参考にしてもらうためです。

動物たちの命を考える体験授業

このアニマルフレンズ熊本で、5月下旬の日曜日、初めてのイベントが開かれました。不幸な犬や猫を出さない社会を目指し、命の大切さを啓発しようという目的です。イベントには県内各地から約2500人の人たちが訪れました。

アニマルフレンズ熊本で開かれたイベント
命を考える授業

イベントでは、動物の命を学ぶ授業が開かれました。参加した子どもたちは、聴診器を使って人と猫の心臓の音を聴き比べました。猫の心臓は人間より早く鼓動します。子どもたちは、小さな動物も、自分と同じように生きているということを実感しているようでした。

猫の心音を機械で増幅して聴く
愛玩動物
看護師

動物はそれぞれ形も大きさも色も違うけど、どれも大事な命を持っています。みんなで命を大事にしあいましょう。

猫の健康状態を記録する子どもたち
エサは計量してから与える

また、飼育担当の仕事体験も行われました。参加した子どもたちは、猫が食べたエサの量やフンを観察して健康状態を記録したり、犬のエサの量を細かく計ってから与えたりしていました。直接犬や猫に触れて、体温や毛並みを直に感じとることで、生き物を飼うことの責任の重さを子どもたちは学んでいました。

参加した
男の子

お世話って大変だなって、動物も生きているんだなって思いました。動物の心臓の音は初めて聞いたから意外に早くてびっくりしました。もし犬を飼うときは命を大切に考えて飼いたいです。

保護犬・保護猫の譲渡会

イベントの中で一番賑わっていたのは、保護された犬や猫と、新しい飼い主を結びつける譲渡会です。アニマルフレンズ熊本の保護犬、保護猫の収容率は2024年5月時点ですでに8割に達しています。保護された犬や猫を新しい飼い主に譲渡して少しでも減らし、動物たちを幸せにすることがアニマルフレンズ熊本の願いであり、目標となっています。

猫の譲渡会場
犬の譲渡会場
宇城市から来た親子

宇城市から来た親子
「子どもに犬と触れあいをさせたいと思い来ました。おとなしくて人なつっこくて一目惚れしたワンちゃんがいます。もし飼うことになったら、子どもにも最後まで面倒を見て欲しいと思います。」

八代市から来た親子は
「命はやっぱり大切です。これから20年とか生きる猫もいるからいろいろ考えてしまうが、家族会議をして決めたいと思います。」

飼い主としての資格にはいくつものチェックが

保護されている猫
保護されている犬

新たな飼い主になりたいと希望した場合、アニマルフレンズ熊本から、家庭環境の状況や生涯にわたって飼育できるかなど、いくつものチェックが行われます。チェックの結果、飼い主としての資格が認められれて、はじめて譲渡されます。チェック項目の例です(これ以外にも多数のチェック項目があります。)

①飼育経験の有無、家族全員の同意の有無、動物が病気や高齢になったときの治療費などの負担の理解や覚悟の有無などの「終生飼育」について。
②アパートやマンションでの飼育の場合、広さや環境は適切かどうか、旅行や長期で家を不在にする場合の飼育管理はどうするのか、毎日の散歩などの時間は十分あるかなどの「飼育環境」について。
③狂犬病予防注射や不妊去勢手術を実施できるかどうか、ワクチン接種等の健康管理の実施は可能かなどの「飼育管理」について。

アニマルフレンズ熊本 髙本芳寿 所長
髙本芳寿 所長

新しい飼い主さんが1日でも早く見つかるよう大切に猫や犬のお世話をして待ち続けています。ここに犬や猫が入ってこないようになり、譲渡されていなくなるということが大事で、そこを目指せればと思います。ペットから癒やしとか喜びとか、逆に悲しみとかを学ばせてもらっている気がします。ペットにも感謝の気持ちを持って、一緒に生きていける飼い主さんを求めています。将来ペットを飼おうという気持ちがわいてきたときに、ここで体験したこと、学んだことを生かして飼ってもらえたらと思います。

熊本県では2016年より保護犬、保護猫の「殺処分」ゼロを目指しています。アニマルフレンズ熊本では保護犬、保護猫をできるだけ新しい飼い主のもとへ譲渡し、譲渡が難しい犬や猫も最期まで飼育する方針で「殺処分」は行わないとしています。ただし「不治の病気」、「感染症」、「人に危害を加える」などこの3要件に該当する場合は安楽死を選択する場合があるとしています。

猫じゃらしで遊ぶ保護猫

新しい飼い主になりたいという希望者は、アニマルフレンズ熊本に来て、保護された犬や猫の性格などの違いを実際に自分の目で見て、選んでほしいということです。

アニマルフレンズ熊本

見学:平日午前8時30分~午後5時15分。
月に1度は休日に譲渡会を開催していく予定
問い合わせ:TEL 0964-27-8115

動画はこちら

  • 小川耕平

    熊本局・カメラマン

    小川耕平

    平成26年入局 
    学生時代の野球と国内外の1人旅がいまの原点
    犬派で柴犬が大好きです

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