ページの本文へ

NHK熊本WEB特集 クマガジン

  1. NHK熊本
  2. 熊本WEB特集 クマガジン
  3. 花文字に思いをのせて

花文字に思いをのせて

熊本地震から8年 ~益城の花文字~
  • 2024年05月07日

8年前の感謝を“花文字”に

この春、熊本県益城町の畑に、縦横約30メートルの「シバザクラ」のハートマークが現れました。ピンク色のシバザクラで染まったハートの中には、白いペチュニアと黄色いパンジーで描かれた文字が浮かび上がっています。「平和 ありがとうございます」と描かれた花文字。どんな意味が込められているのでしょうか。

シバザクラ

この花文字をつくったのは、益城町で園芸店を営む倉本憲夫さんです。きっかけとなったのは8年前の熊本地震といいます。

園芸店と自宅は全壊

地震直後の園芸店
鉢植えが散乱した店内

8年前に起きた熊本地震では、倉本さんの自宅と、営んでいた園芸店は全壊しました。避難生活を送る中、全国からの支援と、ボランティアの人たちからの支援を、毎日のように受けたといいます。そのおかげもあって、いまでは自宅や園芸店も再建することができました。そこで倉本さんは、支援に対する感謝の気持ちを忘れないようにと思い、4年前から所有する畑に花文字をつくるようになりました。

花文字を育てる倉本憲夫さん
倉本憲夫さん

熊本地震の時にもシバザクラが咲いていたから、毎年この時期にいろんな色の花を植えたらきれいだろうなと思いました。花文字によって多くの人の心が癒やされ、子どもたちが遊んでくれたらうれしいです。

益城の“心癒やされる場所に”

 

益城町で暮らす親子

花文字はSNSで話題となり、春になると県内外から多くの人が訪れるようになりました。ことしも4月に見頃を迎えた花文字の花畑には、高台から見下ろしたり、花畑に入って写真を撮ったりする人の姿が見られました。

子どもと花文字を一緒に撮影
益城町の病院で働いていた女性

地震で被災した益城町の病院で、介護士として働いていた女性は、「熊本地震は大変でしたが、ここの花文字には癒やされます。いまでは、毎年春が来るのが楽しみとなりました。」と話していました。

能登半島地震への励ましも

ことしは、さらに別の花文字も登場しました。「石川県 ガンバレ」と描かれた花文字です。ことし1月に発生した能登半島地震で、自分と同じような苦労を強いられている人々がいることに、倉本さんは心を痛めたといいます。そこで倉本さんは、花文字にエールを託しました。選んだ花は生命力があり、寒さにも強い黄色い「ビオラ」です。

倉本憲夫さん

石川県の人たちには花での励まししかできないですが、これから毎年(能登半島地震についての)花文字を描いていきたいと思います。

「石川県 ガンバレ」の花文字

地図アプリで「益城町安永1113-1」と検索すれば、花文字の場所を案内してくれます。花文字の見頃は、毎年4月下旬ごろまでとなっています。

動画はこちら

  • 小川耕平

    熊本局・カメラマン

    小川耕平

    平成26年入局 
    学生時代の野球と国内外の1人旅がいまの原点

ページトップに戻る