ページの本文へ

NHK熊本WEB特集 クマガジン

  1. NHK熊本
  2. 熊本WEB特集 クマガジン
  3. 祝!センバツ初出場!熊本国府高校

祝!センバツ初出場!熊本国府高校

  • 2024年01月26日

熊本国府高校 春夏通じて初めての甲子園へ!

「入学してきたときから甲子園に出るという目標を一番にしてやってきたので、うれしいです。」野田希主将は夢がかなう喜びを淡々としながらも、にこやかにことばにしました。

野田希主将

去年の秋の高校野球九州大会。
センバツ出場校選考の際の重要な大会で、夏の甲子園ベスト4の経験者がいる鹿児島の神村学園や何度も甲子園に出場している大分の明豊を破って初優勝を果たしました。
そして、今月(1月)26日正式にセンバツ出場が決定しました。
創部18年目で初めての甲子園出場。
熊本県勢としては2019年の熊本西高校以来です。

チームの軸は左右の投手2枚看板

九州大会で大きな活躍をしたのが2人の投手。
エースの坂井理人投手と左サイドハンドの植田凰暉投手です。

坂井理人投手

右投げの坂井投手は、得意なスライダーやカーブと
ストレートをうまく織り交ぜた緩急を駆使し、打たせてとるピッチングが持ち味。九州大会決勝では、大分・明豊を相手に8回まで無失点。9回に1点を失ったものの無四死球の安定したピッチングでチームを優勝に導きました。
この冬のトレーニングでは、下半身を徹底的に強化。体重はひと冬で4キロほど増えました。

下半身トレーニングをする坂井投手

「秋の大会では打たせてとるピッチングでしたが、センバツではひと味イメージを変えて、ストレートで三振をとったり、ここぞというときに変化球で三振を奪いたい。」と意気込みます。
目標は大リーガとなった山本由伸投手。足をあまり上げずにすり足に近いピッチングフォームをお手本にすることで、打者のタイミングを外すことを意識しています。

左サイドハンドの植田凰暉投手は、打者のタイミングを崩す独特なピッチングフォームが魅力。一度打者に背中を向けるほど体をひねり、体の真横からボールをリリースします。

植田凰暉投手

九州大会準決勝では、強力打線が持ち味の鹿児島の神村学園を相手に9回1失点完投の活躍をしました。チームメイトからは真面目な性格と評され、練習では一人黙々と走り込みに励む姿が印象的でした。「体の軸が強くないとこのフォームでは投げられません。」トレーニングでコツコツと鍛えた強い体を大きく使って打者を翻弄します。

植田凰暉投手

投手を支える堅実な守備

投手を支えるのが野手陣の堅実な守備。守備の要であるショートの山田颯太選手は、広い守備範囲と安定した送球が持ち味です。「体を硬くせず、楽な姿勢で取り組むことで打球の勢いをうまく吸収したいです。」と語ります。もともと決して得意ではなかったという守備を「自由に、楽にやっていい。」と指導してくれたのは山田祐揮監督。大胆かつミスの少ない守備力は今ではチームからの信頼を得ています。

山田颯太選手

さらに、これまでは寮生活を送っていましたが、高校野球生活の残りを八代市の実家から通うことにしました。「実家の方が気持ちが落ち着くし、ごはんがおいしい。愛犬愛猫と暮らせるのも癒やされます」と高校生らしい一面もみせます。家族の支えも力に変えて、初めての大舞台です。

山田颯太選手

今大会から新基準バットへ

4番を務めるのは中嶋真人選手。長打力と勝負強さが持ち味です。
バッティング練習では中嶋選手をはじめ、多くの選手が木製のバットを使っていました。

中嶋真人選手

理由の一つが、今回のセンバツから導入される新基準バットへの対応のためです。
今大会から、打球が投手に当たる事故の防止などの観点から、バットの基準が変わります。
最大の太さが3ミリ細くなり、ボールが当たる部分は肉厚に。これまで以上に芯で捉えなくては、ボールが飛ばなくなると言われています。

そこで、中嶋選手は、芯で打たなくては飛ばない木製のバットを使って芯で捉える練習をしています。「飛ばなくなるのは正直嫌ですが、自分の持ち味はバッティング。センバツでも長打を打ちたいですし、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいです。」

中嶋真人選手

1年生で主軸を務める内田海選手

九州大会では1年生ながら3番バッターとして全試合に出場した内田海選手。野球経験者でなくても一目で分かるスイングスピードの速さが持ち味です。しかし、九州大会では4試合で2安打など、この秋は結果が出ない時期が続きました。九州大会は投手のレベルが高くなり、
県内の大会では見たこともないキレの良いボールなどに苦労したといいます。

内田海選手

そこで、内田選手はバットを振るタイミングを調整。今までよりタイミングを遅らせて、体に近いところまでボールを引きつけることで、バットの芯で捉えるのが狙いです。これまではスイングが速いあまり、体から遠いバットの先で打ってしまうことが多かった点を改善しました。それにより新基準バットにも対応することができるといいます。「今の状態は80%ぐらいまで上がってきています。」という内田選手。センバツでの奮起に期待です。

以前のタイミングでの打点。体から遠くなっている
振るタイミングを遅らせて打点を体の近くに

目標は甲子園ベスト4

野田主将に目標を聞きました。「目標は新チーム発足時に作った甲子園ベスト4。でも、先を見すぎずに、まずは初勝利というところを目標にやっていきたいです。」部員61人が一丸となって、学校として初めての甲子園に挑みます。

練習場所には常にこの文字が掲げられている
  • 吉岡篤史

    熊本局・アナウンサー

    吉岡篤史

    埼玉県出身・2020年入局
    熊本国府の練習は指導者と選手の距離が近く、選手がのびのびと活動しているように感じます。

ページトップに戻る