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ことば塾「ご存じ?熊本弁の意味や由来」石井アナ

むぞらしか・おろいか・とぜんにゃ~・あくしゃうつ
  • 2023年12月18日

 

今回のテーマは熊本弁の意味や由来です。
熊本出身の私でも正確な意味や由来がパッと出てこない熊本弁を調べてみました。
調査にあたっては、『もっこす語典』(山口白陽編)、『こらおもしろか肥後弁辞典』(中川義一編著)、『熊本県菊池方言辞典』(藤本憲信編著)を参考にしています。
(熊本放送局・アナウンサー・石井隆広)

「むぞらしか」

意味は「かわいい」。
『こらおもしろか肥後弁辞典』によると、「無僧」に「かわいい」という意味があるとのこと。
「むぞかね~」などとも言いますよね。宇城の祖父母がよく使っていました。
『熊本県菊池方言辞典』には、阿蘇地方では「むぞか」が「もぜー」になると書いてありました。
ちなみに、鹿児島出身の同僚も「もぜー」を使うと話していました。
また、多良木町出身の同僚は「もぞか」を使うとのこと。
地域によって少しずつ変わることがわかりました。

「おろいか」「おろよか」

意味は「あまり良くない」「おんぼろ」「品質が悪い」など。ネガティブなイメージです。
『こらおもしろか肥後弁辞典』によると、「おろ」が打ち消しの接頭語で、「あまり~ない」「少し」という意味。
古語で「おろ」だけでも「悪く-不完全」という意味があります。
『もっこす語典』には、「おろ」が「少し」なので、「良さ」が少ない、つまり「悪い」とありました。

「とぜんにゃ~」

意味は「退屈」「さびしい」です。
そもそも「徒然」は「退屈」という意味。
そして、この「にゃ~」については『もっこす語典』に、否定でなく「である」ぐらいの意味という解説がありました。
私は「とぜんにゃ~」より「とぜんなか」の方に馴染みがあります。
地域や年代によっても違いますね。

「あくしゃうつ」

意味は「困る」「弱る」です。
『もっこす語典』には「悪性打つ」、『こらおもしろか肥後弁辞典』には、「悪(采・災)打」とありました。
一方で『熊本県菊池方言辞典』には、「飽き飽きする」という意味もあるので「飽く」と関係があるのでは、という記述がありました。

ことば塾では、視聴者の皆さんからも「気になることば」や「調べてほしいことば」などを募集しています。方言でも構いません。
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お待ちしております。

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  • 石井隆広

    熊本放送局 アナウンサー

    石井隆広

    熊本県出身 実家は農家
    福井→熊本→東京と経て、2度目の熊本勤務

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