ページの本文へ

NHK熊本WEB特集 クマガジン

  1. NHK熊本
  2. 熊本WEB特集 クマガジン
  3. ことば塾「○○おき」佐藤アナ

ことば塾「○○おき」佐藤アナ

使い方、人によって違うかも?
  • 2023年12月20日

今回のテーマ「○○おき」

「○○おき」ということば。
「〇年おきに開催」「〇日おきに植物に水をやる」などと、
日ごろ耳にする機会は多いのではないでしょうか。

この「○○おき」について、どういう意味で捉えていますか?

たとえば「船は2日おきに来ます」という看板が置かれていたとき。
もし、9日に船が来たとしたら、そのあと船は何日に来るでしょうか?
A 11日、13日、15日
B 12日、15日、18日

NHKが行った調査結果はこちらです。

Aの『11日、13日、15日』、2日に1回と答えた人が、74%
Bの『12日、15日、18日』、3日に1回と答えた人が、19%でした。

今回の調査では、
「2日おきに」と言ったとき、「出来事の発生日から2日後に次の出来事がある」、
つまり「2日に1回」と解釈する人が多いことが分かりました。

では、「1日おき」はどういう意味でしょうか?

これも、NHKが2007年に行ったアンケートを見てみましょう。

「船は1日おきに出発します」と言われたとき。
9日に船が来たとしたら、次に来るのはいつでしょうか?
A 10日である
B 11日である

結果はこのようになりました。

A の「10日である」が6%、Bの「11日である」が83%です。


……気が付きましたか?

「1日おき」という表現も、「2日おき」と同じ意味=「2日に1回」と捉えられることが多いことが分かったんです。

辞書に載っている「おき」の意味は?

辞書には、「○○おき」の意味がこのように記載されています。

「おき」は『(数量を表す語につけて)それだけずつの間を隔てること』。
この意味に則って考えると…。

1mおきだったら、間を1m取るので、2m地点、3m地点、4m地点…。
1時間おきだったら、間を1時間とるので、2時、3時、4時…。
とすると、1日おきは、丸一日、間に入れるので、
2日
↕丸1日(24時間)
3日
↕丸1日(24時間)
4日…????

このことから、1日おき=毎日という意味だと解釈してもおかしくありません。
実際に、NHKの調査結果を見てみると、
10代の若者は20%あまりが、この意味で解釈していました。

どうしてこのように解釈が割れるのか、考えてみました。

「1日」をどう捉えるか

「1日おき」の意味は、「1日」をどう捉えるかによって異なると考えられます。

画像の青丸のように1日を点で捉える場合、「1日おき」は間に24時間挟んで、2日、3日…となります。しかし、赤丸のように1日を線で捉える(24時間で1日、とする)場合、「1日おき」は間に1日挟むので、「隔日=2日に1回」ということになります。

つまり、捉え方次第で解釈が変わるようです。

聞いた人によって解釈がばらばらにならないよう、
NHKでは「何日おきに」という表現を使わず、なるべく具体的な日時を示したり、
「1時間おき」を「1時間ごと」と言い換えるなど、
誤解を招きづらいことばを選ぶように心がけています。
 

みなさんも日常会話のなかで、ふと疑問に思うことばがもしございましたら、
ぜひNHKのHPかFAX(096-311-5376)でお寄せください。

あわせて読みたい

ほかのおすすめ記事

  • 佐藤茉那

    熊本局アナウンサー

    佐藤茉那

     神奈川県横浜市出身
    2020年入局 初任が熊本
    定時ニュースや中継リポートを担当

ページトップに戻る