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規格外野菜を“若い世代”に伝えたい

  • 2023年10月31日

熊本の皆さんの挑戦、それぞれの一歩を紹介する
「Step~未来への道しるべ~」

今回ご紹介するのは、 “ 規格外野菜 ” について。
形が悪かったり、傷があるなどの理由で、市場に出回らない野菜のことですが、
10代から20代の若い世代は 知らない人も多いんだそうです。

そんな若い世代に規格外野菜について伝える活動をしているのが
熊本県立大学の学生たち。一体どんな取り組みなのか、取材しました。

学生

大きな傷があったり、形が曲がっているんですよ。
この傷と形が 規格外になっている理由だと思います。

熊本県立大学の学生団体「SalVage(サルベジ)」です。
毎月 農家を取材し、規格外の野菜についてSNSやイベントで発信する活動を続けています。

規格外野菜 全体の1割が廃棄される現実も

この日 学生たちが訪ねたのは、玉名市のトマト農家。
規格外野菜が どのように生み出されるのか、その現状を知りたいと足を運びました。

取材
スタッフ

いま下に置いた このトマトは?

トマト農家

ヘタが枯れているんです。

取材
スタッフ

これはもう市場に出せない?

トマト農家

もう市場に出せません。

学生

食べるのは(問題ない)?

トマト農家

食べるのには、どうもないです。
ヘタがなくなってしまうから、商品価値がなくなってしまうんですよ。

学生

ヘタがなくなったら・・・そうなんですね。

形が悪かったり、傷が入ったりすると、規格外になってしまうトマト。

さらに・・・

トマト農家

やわらかいトマトは 製品にならなくて。

一見食べ頃のやわらかさでも、出荷の間に熟しすぎて、規格外になってしまうのです。


この農家では、収穫期は 1日およそ1万個を収穫。
大きさ、形、色などで選別した結果、全体の1割にあたる1000個ほど が規格外となるといいます。

規格外になったトマトは、加工品にしたり 従業員に配ったりしていますが、廃棄せざるをえないものも少なくありません。

農家が大切に育てた野菜が、大量に廃棄される現実を知りました。

農家の実情を“SNSで発信”

取材後、すぐに学生たちは SNSで発信しました。
目の当たりにした農家の実情や、少しでも廃棄を減らそうとする努力を、自分たちの言葉で伝えました。

  学生たちの投稿  

農家さんは収穫が遅くなって熟してしまったり、形が(規格に)合わないものは
ケチャップやピューレなどにして 販売していらっしゃいます。

加工などによって 出来るだけ無駄をなくす工夫をされていました。

農家の日々の努力や思いを伝えることで、
規格外野菜に対する関心を高めたいと考えています。

学生・萩野さん

捨てるにはもったいなさすぎるくらいの量を、
規格外として もっていらっしゃる農家さんが多いので、
そこはゼロにするのは難しくても、減らしていける活動ができたらとつくづく思っています。

イベントを通して 規格外野菜を伝える

トマト農家を取材した4日後。
学生たちはSNSの発信だけでなく、規格外野菜について伝えるイベントも開催しました。

まずは基礎知識を知ってもらおうと、農家で学んだことを参加者に伝えました。

実は普段 私たちがスーパーで見かける野菜は、全て農家の手で選別が行われています。
このとき、市場で決められている規格から外れてしまった野菜が
「規格外野菜」となってしまうのです。
規格外の野菜というのは 正規品より少しいびつな形をしているなどというだけで、味などは正規品と全く変わりません。

その後、規格外野菜に親しんでもらいたいと 行ったのが『ブーケ作り』 

自分たちにできることを、一歩一歩 取り組んでいこうとしていました。

学生

イベントを開催するまでは、本当に人が集まるのかな・・・とか 
結構不安ではあったんですが、実際にやってみると、みんな苦戦しながらも楽しく作っていたので、よかったなと思います。

学生・河野さん

規格外野菜のよさだったり、実際に触ってみたときの魅力とか、
“規格外だからこその魅力”をしっかり伝えられたかなと思います。

学生たちの挑戦は続く

現在メンバーは、野菜と同じく 多くの規格外がでる、花の農家も取材するなど、
活動の幅を広げています。

自分たちが若い世代に伝えることで、現状を変えていけるのではないか。
学生たちの挑戦が続いています。 

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