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父と夫が残してくれた 感謝のブルーベリー畑

  • 2023年08月25日

熊本の豊かな食材や、郷土料理をシリーズで紹介する「熊本 食の映像詩」

亡き義父と夫が残してくれたブルーベリー畑。感謝の思いを抱き、畑を守る女性の姿がありました。

阿蘇外輪山のブルーベリー畑

夏空の広がる7月下旬。熊本県西原村の畑では、ブルーベリーの実の収穫が最盛期を迎えていました。阿蘇外輪山の標高500メートルほどに広がる広瀬寿美子さん(70)の50アールの畑には、およそ400本のブルーベリーが植えられています。高さ2メートルほどに育ったブルーベリーの枝には、大きさが1.5センチほどの実がたくさん実っていました。

阿蘇外輪山に広がるブルーベリー畑
濃紺色が熟した証し

今年は豊作 収穫は意外と難しい

ブルーベリーの収穫は6月下旬から始まり、8月になると1日におよそ30キロものブルーベリーが収穫されます。今年は、春先に花が多く咲いたことで、例年以上に実の数も多いということです。ブルーベリーの実は、熟していくにつれて赤から濃紺へと色が変わっていきます。広瀬さんは、濃紺色に色づいた実だけを選び、1つずつ丁寧に手でちぎって収穫していました。広瀬さんによると、熟した実はちょっとしたことで落ちやすく、また潰れやすいので、収穫にはコツがいると話していました。

収穫する広瀬寿美子さん
一日30キロほど収穫

亡き義父と夫が残してくれた畑

広瀬さんのブルーベリー畑は、もとは35年ほど前に義父の政弘さんが始めたものです。阿蘇の火山灰の土がブルーベリーが好む酸性の土であることから栽培を始めたといいます。当時はまだブルーベリーが普及していなかったため、自らケーキ店や菓子店を訪ね歩き、販路を探したそうです。ところが、政弘さんは、18年前にトラクターの事故で亡くなり、後を継いだ息子で、広瀬さんの夫の純一さんも7年前の熊本地震で亡くなってしまいました。意気消沈した広瀬さんは、田んぼもやめ、ブルーベリー畑も閉めようと考えました。そんな中でも、夏になるとブルーベリーはたくさんの実をつけてくれます。広瀬さんは、娘と息子から、ブルーベリー畑は亡くなった2人が残してくれた一番のプレゼントではないかと諭され、ブルーベリー畑を守っていく決意を固めたと言います。

義父 政弘さん 夫 純一さん
二人が残してくれたブルーベリー

一時はどうしようかと悩んだこともありましたが、ブルーベリーが実をつけてくれることには感謝しかありません。これからもブルーベリー畑を守っていきたいです。

感謝の思いを込めて畑を守る

2人が残してくれたブルーベリー畑に感謝しながら、今では1人で畑を守る広瀬さん。無農薬栽培のブルーベリー畑は、いまの時期、収穫と同時に、雑草の刈り取りも欠かせません。広瀬さんは汗だくになりながら、草刈り機で雑草を刈り取っていました。

真夏の草刈りは重労働

オススメの食べ方

生産者おすすめの食べ方を広瀬さんに聞きました。いちばんのオススメは、ブルーベリーのスムージーだそうです。作り方は簡単で、ブルーベリーとバナナと牛乳をミキサーに入れて、ミキサーにかけるだけです。それぞれの分量はお好み次第ということですが、砂糖は加えない方がさっぱりとした味わいになります。またジャムにしてもいいですが、その際は15分ほどと、短時間で煮た方がフレッシュなジャムに仕上がるそうです。

広瀬寿美子さん
オススメはスムージー ジャムも最高!

やさしい味がするのでジャムにしてもいいし、冷凍でもいいし、スムージーでもいいですよ。自然で栄養があるので、赤ちゃんからでも食べてもらえます。

飲食店や特売所に出荷

ブルーベリーの収穫は8月いっぱい続けられ、大型商業施設の飲食店や、地元の直場所に出荷されています。

動画はこちら

  • 福山孝幸

    熊本局・カメラマン

    福山孝幸

    カメラマン歴25年
    地域の話題が好き

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