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NHK熊本WEB特集 クマガジン

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肥後シャクヤク

熊本地震から7年目の春
  • 2023年05月09日

春も終わり、新緑に包まれる熊本城内で、人目に触れず、ひっそりと咲いている花があります。 それは「肥後シャクヤク」です。

人知れず咲く「肥後シャクヤク」

観光客でにぎわう熊本城の天守閣。そこから南東のエリアの「竹の丸広場」は、いまも一般の人が入れません。広場のそばには、熊本地震で崩れた石垣がそのままとなっている場所があるからです。その広場にある花壇では、4月下旬、赤やピンク、白の鮮やかな花が咲いていました。「肥後シャクヤク」の花です。

一般公開されている天守閣と見学通路
竹の丸広場 花壇に咲く肥後シャクヤク
崩れた石垣の置き場になり、現在立ち入り禁止が続く

江戸時代から受け継がれた貴重な花

肥後シャクヤクは、江戸時代から伝わる「肥後六花」のひとつになります。肥後六花にはこのほかに「肥後ツバキ」や「肥後アサガオ」などあり、細川藩では門外不出の花として、武士によって栽培が受け継がれてきました。肥後シャクヤクは、大輪の花で、花びらが幾重にも重なる「レンゲ咲き」が特徴です。現在、愛好家が減少し、熊本城と水前寺成趣園(水前寺公園)、熊本市動植物園の3か所でしか栽培されていない大変貴重な花です。

熊本城内で受け継がれてきた肥後シャクヤク

熊本城の花守り人

いまは誰の目にもとまらない肥後シャクヤクを、黙々と世話をしている人がいました。熊本城総合事務所の村上成也さんです。村上さんは水やりや草取り、肥料をやったりと、毎日花壇の世話を続けています。そのかいあって、肥後シャクヤクはことしも美しく咲いてくれました。

肥後シャクヤクの世話する村上成也さん

村上成也さん「花も生き物なので愛情を持って育てていかないと美しく咲いてくれませんね。」

いつか見てもらうその時まで

熊本城が元の姿に戻るまで、あと30年近くかかり、竹の丸広場もまだ20年は立ち入り禁止が続くとみられます。村上さんは、再び多くの人に見てもらえるその時まで、肥後シャクヤクを守り抜いていきたいと話します。

誰も来ない花壇で守り続ける

村上成也さん「先人たちが受け継いだ分、自分たちも精一杯受け継いで、もっといい花が出来るよう頑張っていきたいですね。」

動画はこちら

 

  • 福山孝幸

    熊本局・カメラマン

    福山孝幸

    カメラマン歴25年
    地域の話題が好き

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