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熊本空港新ターミナルオープン2023年3月23日 熊本地震で被災

  • 2023年03月23日

7年前の熊本地震で大きな被害を受け、建て替え工事が進められてきた熊本空港の新しいターミナルビルが23日オープンしました。

新ターミナルオープン直後の様子

益城町にある熊本空港のターミナルビルは、7年前の熊本地震で天井が落下するなど大きな被害を受けたため、おととしから新しいビルの建て替え工事が始まり、ことし1月に完成しました。

23日は1階のロビーで国や県、空港の関係者などおよそ20人が出席して記念式典が開かれました。

このなかでは、空港の運営会社「熊本国際空港」の新原昇平社長が次のようにあいさつしました。

熊本地震からの復興のシンボルとして高い耐震性と快適性をあわせ持つビルとなりました。きょうを機会に活性化する熊本の中心施設として取り組みをさらに強化していきたい

「熊本国際空港」の新原昇平社長

新しいビルは熊本城をモチーフにしたデザインで、国内線と国際線が一体となり、地上4階建て、のべ床面積が以前の1.4倍のおよそ3万7800平方メートルです。

ビルの1階には、国内線と国際線が隣り合うチェックインカウンターがあり、さっそく東京や大阪に出発する家族連れやビジネス客が手続きをしていました。

妻と3人の息子と大阪に旅行に向かう20代の男性は次のように話していました。

広くてきれいで快適です。いろんな人に使ってほしいし、家族でも使っていきたい

社員旅行で東京に向かう50代の男性は次のように話していました。

熊本地震の復興のシンボルとなる空港だと思います。
県外や海外の方にも使ってほしい

(画像提供:熊本国際空港株式会社)

また、ビルの4階には滑走路側にせり出した「花道型」の展望デッキがあり、飛行機に乗って飛び立つ家族や友人を見送る人の姿も見られました。

東京の高校に進学する友人を見送りに来た男子中学生は次のように話していました。

より近くで、新しい気持ちで見送ることができてよかったです

また、益城町の60代の女性は次のように話していました。

7年前の熊本地震で私も被災して家を建て替えたところなので、空港がきょう新しくなってオープンしたことが本当にうれしいです。いろいろなところから熊本に来て魅力的な場所を訪れてほしい

熊本空港新ビルとは

(画像提供:熊本国際空港株式会社)

熊本空港のターミナルビルは7年前の熊本地震で天井がはがれ落ちるなど大きな被害を受けたことがきっかけとなり、新しいビルに建て替えられることになりました。

新しいビルはおととし1月に着工し、建物がことし1月に完成してからは内装工事が進められてきました。

空港の運営会社「熊本国際空港」によりますと、新しいビルは、地上4階建てで、敷地面積がおよそ21万7000㎡、のべ床面積が以前の1.4倍のおよそ3万7800㎡です。

建物は、7年前の熊本空港のような短期間に繰り返す強い揺れにも耐えられる構造となっていて、72時間の非常用電源を備えているほか、水道や通信などのライフラインを強化していて、災害が起きたときにも利用者の安心安全を確保できるということです。

建物の外観は熊本城をイメージ (画像提供:熊本国際空港株式会社)

空港には随所に熊本らしさを散りばめ、建物の外観は熊本城をイメージしているほか、
内装も国内線を黒、国際線を白で統一し、熊本城の石垣や加藤清正の家紋をモチーフにしたデザインを取り入れたということです。

小国杉を使用した天井 (画像提供:熊本国際空港株式会社)

このほか、3階には小国町の小国杉を天井や家具にふんだんに使用したほか、1階のロビーには熊本市内などを流れる白川の砂利を使って仕上げられた阿蘇五岳のアートが描かれた壁や八代市のいぐさを使用したベンチが設置されていて、熊本の地域の魅力を発信しています。

八代市のいぐさを使用したベンチ

台湾チャーター便が到着

熊本空港の新しいビルの開業にあわせて、熊本と台湾の台北を結ぶチャーター便が運航されました。

熊本と台湾を結ぶチャイナエアラインの国際線は新型コロナなどの影響で運休が続いていて、今回の運航はおよそ3年ぶりとなります。

きょうは午前9時半ごろ、台湾からのチャイナエアラインのチャーター便が到着しました。

1階の到着口では、着物姿のボランティアや県の関係者たちが「ようこそ熊本へ」と書かれた横断幕を掲げたり、記念品を渡したりして到着した人たちを出迎えました。
また、パイロットの衣装を身につけたくまモンも駆けつけて、手を振って出迎えていました。

台湾から家族と訪れた30代の女性は次のように話していました。

桜を見たいです

稲塚貴一アナウンサーが30年ぶりに自転車で熊本空港へ

新ターミナルオープンを前に、稲塚アナウンサーが息子とともに自転車で空港を目指しました。
その様子を全3本の記事でご紹介しています。ぜひあわせてお楽しみください。

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