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アナウンサー・キャスター

山路 忠生 (やまじ ただお)

出身地
兵庫県
入局
平成5年
担当番組
ニュースなど
趣味
サッカー観戦、
自転車で街をブラブラ(最近はできていませんが・・・)
山路 忠生(やまじ ただお)

山路アナウンサー
2023-1-27

「出来る事から」

寝る部屋に背の高い家具は置かない。
我が家の地震に対する備えです。
今の家では、ご覧の通り家具を置いていません。 
山路アナウンサー
山路アナウンサー

阪神淡路大震災から28年。
多くの方が就寝中に発生した地震でした。
当時、私は高松局で勤務していました。
高松市でも震度4の揺れを観測していて、
それまで神戸や四国で過ごして来た私にとって、初めて大きな揺れを体験した地震でした。

きっと四国が震源の大きな地震に違いない…慌てて家を飛び出して局へ。
大阪辺りが大変らしい…局内のテレビを横目に見ながら
先輩アナウンサーの中継のサポートでJR高松駅に行きました。
JRは瀬戸大橋線など全線で点検のため運転を見合わせていました。
朝の放送での中継が一区切りした所で、
マイクを持っていた先輩アナウンサーは、中継車と共にそのまま被災地の淡路へと行きました。

局に戻った私は、初めて神戸の地震被害の様子を目の当たりにし、言葉を失いました。

中学生の時に理科の授業時間に先生から、
「関西は地震のないところ。でも、山崎断層帯という活断層が兵庫県の西にあります。」と習いましたが、
当時はピンとくることもなく、よく理解もせずに神戸は大丈夫…と勝手に思っていました。

阪神淡路大震災を経ても、独身の頃は大した備えは出来ていませんでした。
家具の転倒防止などは、天井や壁を傷つけるかもしれない…となると賃貸暮らしではとてもできない…と考えていました。

本格的に意識しだしたのは、
徳島局勤務時代、2004年頃からです。

仕事で南海地震への対策などを取材する事も増え、
徳島大学の防災に関わる先生たちと話をする中で、
「耐震補強や家具転倒防止などは賃貸の人は難しいかもしれないが、
寝る部屋に背の高い家具を置かない、家具の向きを工夫するなどは出来るし、
私もやっています。」と言う話しを聞いてから、実践しようと心がけています。
借りる部屋の条件によって、出来なかった時期もありましたが、
今は、写真の通り、寝る部屋に家具を置かずに済んでいます。
その分、他の部屋は本棚や荷物で足の踏み場もありませんが…

防災はやる事が沢山あります。
どこから手を付けていいか、考えるだけで面倒くさくなると思います。
でも、何かひとつ、自分や家族でちょっと気になっている事、
まずは、ひとつからで良いので災害に備えてやってみて下さい。
自分や家族を守るために。

私たちも、皆さんのきっかけになれるよう、防災の情報を伝え続けていきます。

NHK熊本放送局のホームぺージにも水害を中心に熊本県内の防災に関する情報が載っています。
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