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アナウンサー・キャスター

稲塚 貴一 (いなつか きいち)

出身地
熊本市
入局
平成12年
担当番組
「クマロク!」
趣味
飛行機、アマチュア無線、キャンプほか多数

ひとこと

2021-11-29
盛大に、噛みました・・・

皆さまお元気ですか、アナウンサーの稲塚です。
つい1か月ちょっと前まで汗だくだったのにすっかり寒くなりました。
だいたい極端すぎるんですよ。
何とかならないもんでしょうか・・・。

さて、本題です。
あのですね、噛んじゃいました。
まぁ、職業柄「噛む」というと大変不名誉な失敗です。
放送で言い間違えたり、とちったりすることですね。

今回はそうではなくて、痛い失敗をした話です。

ある休日のこと。
このページにも時々登場する、皆さまにはおなじみの小学生の息子。
野球の試合がありまして、あいにく活躍はしなかったのですが、その帰り。
お昼にラーメンが食べたいという話になりました。
よし、パパがおいしいところを知っているからそこへ行こう。

私もアスリートのはしくれ。
完食するのに若干の努力を要する個性的なラーメンを選択しました。
イージーな道を選ばないように自らを戒めていますから(キリッ)。

〔挑む者に、若さはあるかと厳しく問いかけるたたずまい〕

ご覧ください。
どこか暴力的とさえ感じる具材の存在感。
左にちらっと見えていますが、麺は極太で歯ごたえ自慢。

朝から野球の試合もあったし、相手として不足はありません。
(パパは厚着して座ってただけだけどなッ)
よかろう、硬い麺、かかってきなさい。
片付けてあげよう。

正面に座った息子は、普通のラーメンに味玉を乗せてうれしそうに食べ始めました。
私はやがてあっさり完食し、息子から尊敬のまなざしを向けられるのです。
「すっごーい、パパ、あんなに大きなラーメンを食べちゃったね」と祝福されるのです。
私の視野には、輝かしいゴールがすでに見えていたのでした。

自慢の屈強なあごと、夏に一連の歯科治療を終え絶好調の健康な歯。
硬い麺を順調に咀嚼しては、鍛え抜いた胃に収容していけばよいのです。

ところが。

意気揚々と食べ始めてわずか4分後。
いや、計ってないけどたぶんそれくらい。

ゴリッ。
あうっ。

やっちまった。
あろうことか、自らの舌まで一緒に噛んでしまったではありませんか。

おぉ噛みよ、いや神よ。
これはどうしたことでありましょう。

私の独自の調査によれば、読者の99.999%も舌を噛んだ経験があるとか。
それならばきっと共感していただけると思います、この絶望感と苦しみと不安。
鏡などで被害の全容を具体的に把握するまでは、被害を過大に感じますよね。
この傷はすっごくひどいに違いないって感じません?
今回なんて、舌先がちぎれかかっているんじゃないかと思いましたもん私。
そう思ってしまうくらい、しっかり噛んじゃったわけです。
さいわいそんなことはなかったのですが、鏡を見るまでは怖かった。

意図せぬ傷を負い、さしもの私も急激にペースダウン。
だって迂闊に食べ続けると二次災害が発生する危険がありますから。
万が一、再び噛んだらきっと本当にちぎれてしまう。
おおコワ、なんたるホラー。

普段は食べ物を粗末にしないように教えている以上、ギブアップは避けたい。
私にだって、守れるものなら守りたい父親としての威厳くらいあるのだ。
というわけで、痛みをこらえながら、二次災害の起きぬよう慎重に食べました。

ほどなく息子は満足した顔で箸を置き、背もたれに身を預けてこちらを見ています。

これくらいあっという間に完食だよ、などという舌先三寸は通じません。
舌の根の乾かぬうちに、一転苦境に立ち舌打ちをする私。
ラーメンに舌鼓を打つはずが、そろりそろりと必死で食べます。
あっさり白旗を上げようものなら、二枚舌として息子に舌を吐かれるに違いありません。
(おっ、うまく言ったな。ことわざ・慣用句辞典、ありがとう)

オヤジめ食べるのが遅いな、何か変だな、などと異変を感じているだろうか。
むむむ、キイチ困っちゃう。
ピンチを悟られないよう、なんとか食べ終えて退店したのでした。

翌日。
出勤して昼のニュースを担当です。
いやはや何ともしゃべりづらいですね。
いつもの3割増しくらい苦労して、がんばってお伝えしました。
舌の運びがいつものように円滑にいかないというのはこれほど厄介なことであったか。
正確で明瞭な発音に、舌がこんなにも大きな役割を果たしていたかと感心しきり。

さて、お昼。
時間もないので、出前のお弁当をお願いしました。
辛いものも好きですが、しばらくは我慢です。

〔みんな大好きカラアゲ弁当。軟らかいからきっと大丈夫〕

いただきまーす。

〔お、歯ごたえのある衣が、思いのほか手強いゾ〕

いつもより時間がかかります。
迫る午後の打合せ。
また舌を噛むのではないかというスリルとサスペンス。

あ、食べる量が減るわけではないみたいです、私の場合。
怪我の功名?的に、減量に成功するかと思いきや、そう甘くはないようで。

〔ぬぉっ、冷たい水さえも〕

熊本のおいしい水さえ、あぁ、こうして私を苦しめる。
ちなみに、ふだん職場では水道水をボトルに入れ、冷やして飲んでおります。
熊本市の上水道は100%地下水なのですよ(郷土自慢)。

これからしばらくは慎重に食べようと思います。
すっかり本調子に戻ったら、大好きな牛タンでもモリモリ食べるぞ!

というわけで、いつものように長い文章になりました。
舌が長い(=よくしゃべるという意味の慣用句)イナツカらしいなと笑ってください。
久しぶりにつらい出来事だったので、つとめて明るい文体でお送りしま舌!

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