NHK情報公開ホームページ 情報公開の実施状況
NHKトップ もくじへ

答申第45号

平成18年7月27日
NHK情報公開・個人情報保護審議委員会の諮問第48号・49号に対する意見

1. 再検討の求めに至る経緯
    視聴者から、「NHK職員有志が『番組変更の最大の原因は政治への過剰反応だった』と指摘し、政治と距離を置くようNHK倫理・行動憲章の改定を求め、改革・新生委員会(委員長・橋本元一会長)に出した提言」(諮問第48号)および「番組制作局、スペシャル番組センター有志により改革・新生委員会あてに出された申し入れ文書」(諮問第49号)という開示の求めがあった。
 これに対してNHKは、開示を求められているものは、いずれも改革・新生委員会の下にある若手職員のプロジェクトチーム「WAVE PROJECT」が平成17年6月以降、提案を募集した際に応じてきた数百件の提案書の中の一つであって、これらの提案書は、公開されることを前提としておらず、公開すれば、職員から自由な提案を幅広く求めるという取り組み自体に支障を及ぼすとともに、改革・新生委員会での検討作業全体が円滑に行われることを阻害するおそれがあり、NHK情報公開規程第8条第1項第1号および第2号に該当するとして、不開示とした。
 これに対して、それぞれの視聴者から「NHKの番組の改編が政治的圧力の影響を受けたものであるかどうか社会的に注目されている中、職員有志に『政治と距離を置くよう』との問題意識があるのであれば、NHKの自浄能力に期待したいと考える。これを開示することで検討作業を阻害するとは思えない」(諮問第48号)、「公開することが前提ではないにしても、すべての情報を開示要求しているわけではないので、再検討願いたい。開示することで検討作業を阻害するとは思えない」(諮問第49号)として、再検討の求めがあった。

2. 不開示としたNHKの見解の要旨
   NHKの自己改革に向けて、職員から直接、率直な提案を募集するという取り組みは、個々の提案を公開することを前提とはしていない。提案が公開される可能性があるとすれば、提案の趣旨とは異なることに利用されることなどに対する危惧が職員の中に生まれ、取り組みの本来の目的を達成できなくなるおそれがあり、NHK情報公開規程第8条第1項第1号に該当する。
  また、改革・新生委員会や「WAVE PROJECT」の活動は現在も継続しており、提案の一部が公開されることによって、今後のNHK内部での自主的・自律的な検討が阻害されるおそれもあり、NHK情報公開規程第8条第1項第2号にも該当する。

3. 審議委員会の判断
    本件再検討の求めの対象となっている提案書は、改革・新生委員会の中の「WAVE PROJECT」が職員から広く改革に向けた提案を募集したのに対して応募したものの一つである。募集の際、個々の提案書を外部に公開することは前提となっておらず、そうした提案書を開示すると、今後、職員から率直な提案を募集することに支障を及ぼすおそれがある。したがって、開示の求めの対象となっている提案書は、NHK情報公開規程第8条第1項第1号に該当すると認められ、不開示としたNHKの取り扱いは妥当であると判断する。

4. 審議の経過
 
平成18年
 5月11日
 (第63回審議委員会)  第48号、49号諮問、審議
 
 5月26日
 (第64回審議委員会)  審議
 
 6月22日
 (第65回審議委員会)  審議
 
 7月14日
 (第66回審議委員会)  審議
 
 7月27日
 (第67回審議委員会)  審議、答申

 <<「情報公開の実施状況」に戻る ▲ top