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答申第42号

平成18年4月26日
NHK情報公開・個人情報保護審議委員会の諮問第43号に対する意見

1. 再検討の求めに至る経緯
    視聴者から「不祥事の都度『私的流用はなかった』とされているが、どのように証明されたのか?確証があるのであれば開示して下さい。又、本人及び保証人に損害賠償を請求しないのは何故なのか示して下さい。」という開示の求めがあった。
 これに対してNHKは、「開示が求められている文書は、公金に関わる懲戒処分に関して、流用した公金の使途を証明する文書と思われるが、これは懲戒処分に至る過程で作成された文書の一部にあたり、NHKの事業活動に支障を及ぼすおそれがあり、また被処分者の個人情報に係るため、開示できない。」とした上で、「損害賠償については、職員が懲戒にあたる行為によりNHKに損害を与えたときは、これを賠償させることとしている。損害賠償額および賠償方法は、個々の事案ごとに責任審査委員会の審査により決定しており、それに基づき、賠償額がある場合は本人へ請求している。」という情報提供を行った。
  これに対して視聴者から、「NHKがその都度『私的流用がなかった』としているので、そのことを公表することによりNHKの事業活動に貢献することが可能では、と考える。NHKの事業活動に支障を及ぼすおそれがあるとの見解は、公金に準ずる受信料を業務上横領された立場の人達からみれば納得できない。個人情報というが、個人が特定出来ない処理をすれば良い。また損害賠償については、不開示の連絡に該当者がいるとは書いてないが、不祥事を起こした職員はNHKに損害を与えているのではないか。」として、再検討の求めがあった。

2. 不開示としたNHKの見解の要旨
    私的流用の有無を証明する資料は、プライベートな部分も含めた被処分者、上司、関係者からのヒアリングの記述や、必要に応じて被処分者の口座入出金記録、勤務記録などの個人データも含まれ、個人情報そのものである。また、これらの資料は、非公開を前提として任意で行う調査やヒアリングをもとに作成されており、これを公にした場合、今後こうした情報の収集が困難となり、責任審査の審議等に影響を与えるおそれが生じる。
 「本人や保証人に損害賠償請求しないのは何故か」という開示の求めについては、懲戒にあたる行為によりNHKに損害を与えた時は、職員就業規則などで、損害を賠償させることを定めており、実際にも損害賠償を請求しており、求めに該当する文書は存在しない。

3. 審議委員会の判断
    本件開示の求めは、「NHKが不祥事の都度『私的流用がなかった』としていることについて、それを証明する文書」の開示を求めているものであるが、私的流用の有無を証明する資料は、個人情報に該当する。また、これらの資料は、非公開を前提として任意で行う調査をもとに作成されており、これを公にすると、今後の責任審査の審議等に影響を与えるおそれが生じる。
 また、本件開示の求めは、本人や保証人に対する損害賠償について、「請求しないことの理由を示した文書」の開示を求めていると解することができるが、懲戒にあたる行為により損害が生じた場合、NHKは損害賠償を請求することを方針としており、本件開示の求めに該当する文書は存在しないと認められる。
 したがって、不開示としたNHKの取り扱いは、妥当である。

4. 審議の経過
 
平成18年
 2月23日
 (第58回審議委員会)  第43号諮問、審議
 
 3月23日
 (第60回審議委員会)  審議
 
 4月26日
 (第62回審議委員会)  審議、答申

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